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あの人探し

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782


【カクヨム】

https://kakuyomu.jp/my/works


【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪




タイトル:あの人探し


青春時代。

私はあの人と一緒に過ごした。


中学から高校へ上がり、

あの人も一緒に上がり、

幼馴染ながらずっと2人で

一緒に暮らしたその日々は、

やっぱり私の宝物になって居る?


あの人はサッカーが好きで、

小学校の頃から

ずっとサッカー部に入り、

私をワールドカップに

連れて行くことが夢だった。


「その日、楽しみにしてるからね♪」

彼「ああ♪」


あの人はいつも穏やかで

私の心の支えになってくれて居た。


でも不思議と今振り返ってみると、

恋愛らしい事は何もなかった。

ただ一緒に居る事が当たり前の様になり、

あえてそんな言葉も気持ちも出さないままで、

2人一緒にやっぱりここまで来て居る。


そんなあの人が、高校の卒業間近、

交通事故に遭って帰らぬ人に。


「わあああ!!」

私は人に見られない場所へ行き、号泣。

ちょうどサッカーの決勝大会の日、

試合会場へ行く時に交通事故に遭った彼。


次に彼と会ったのは、病室のベッドの上。

信じられなかった。

これまでずっと一緒に過ごして来た

彼との時間が

まるで1番大事な時がすっぽり

抜け落ちた様な感じで終わってしまった。


「嘘だ嘘だ嘘だ!!」

私は、周りが手を

付けられないほど荒れてしまった。

この時はっきりわかった自分の気持ち。

私は彼が好きだった。


でも彼からその言葉を聞けずまま、

彼は行ってしまった。

私はここに残して…


(数日後)


母「やめなさい!何考えてるの!!」


私は彼のあとを追おうとした。

母に留められてふと我に返ったが、

それでも気持ちは残ってしまう。


1人寂しく公園に居た時。


華菜絵「こんな所で何してるの?」


1人の女性が声をかけてくれた。

彼女は華菜絵さんと言って、

なんだか不思議な雰囲気の持ち主だった。


話している内さらに不思議が高まり、

「自分のことを昔から知ってくれて居た人?」

の様な感覚がうっすら湧いて、

私はその人に心を委ねてみた。


華菜絵「…なるほど。その彼の気持ちのこと?」

「…ええ。あんな形で、別れちゃったので…」


泣きながら話す私に彼女は…


華菜絵「これ飲んでみて。きっとあなたの心の願いは叶えられて、その彼が、これからの生活の土台になってくれると思う」


と言って、

私に1本の栄養ドリンクの様な物を

差し出してきた。


それを見た時、また不思議に駆られた。

このドリンクって、

彼がサッカーする前に

いつも飲んで居た物に似てる…?


それを飲むと、

そこで私の意識は一旦飛んだらしい。


(部屋)


気づくと私は自分の家に居た。

でも私は、

「どこ?ここ…?」

と自分の部屋が分からなかった。


でも部屋の感覚だけはあり、

そこが自分の居場所だと言うことも

なんとなく知り、

そうしてる内に一瞬

ポストの様なものが目の前に浮かんで、

またパッと消え、目の前に

私がいつも使っていた勉強机が残された。


それに気が引かれ、

私は机のほうに近づき、

1番上の引き出しを開けてみた。


「…あれ?何これ…」

いつも見て居た引き出しの中と違う。


もっと乱雑に物が一杯溢れて居たのに、

それらが全部整頓された様に無くなって居て、

少しセピア色した封筒?

手紙を入れる用の封筒が1枚

そこにあった。


それを開けて見ると…


「君が好きだ」

と一言だけ。


そしてその文字の下に

彼の名前が書かれてある。


涙が溢れそうになった瞬間、

私の背後に人の気配…


『わかった?よかったね。それが彼の本当の心の中の声。彼の気持ち』


『その彼と一緒にこれから、生活を歩いて行けるわね』


多分、華菜絵さんの声だったと思う。


(現実に…)


「……ん…あれ?私、何をして…」


私は眠ってた様で、自分のベッドの上に居た。


「全部、夢……?」


華菜絵さんの気配は

心の感覚に残って居たが、手紙は無い。


でも彼との思い出、記憶…

これまでの彼と一緒に過ごしたその生活が、

手紙の様に思えた。


あの人はここに居た。居てくれた。

人生は、まるで夢の様。

確かに現実と夢とに分かられるけど、


時間の経過は2つを包む。

2つを認め、今の私を作り上げて居る。

これが答えだ。

彼が生きた時間を私は知って居る。

私が生きているこの時間も

彼は知ってくれて居る。

そう思うことにした。


現実と夢。この2つ。

記憶と経験で2つは繋ぎ止められ、

あの人の存在が今、私の隣にある。

あの人は私との記憶を持って行ってくれた。

そして今必ずどこかに居るんだ。


目には見えないけれど、

心の中で隣に居てくれる。

人ってきっと、いずれ体は無くなり、

心同士で惹かれ合うもの…

これが何よりもの貴重な存在…

極論した存在の意味…


私の中にあの人を見つけた。

あの人の中に私を見つけた。



動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=vwC7NH0P6HQ

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬

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