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土曜昼。普通のデート

俺は勇気を出して1歩を踏み出した。


カップルの多い水族館へと向かって。


そうか、そうだよな。水族館と行ったら家族で来るかデートで来るかと言う選択肢になるような場所だ。改めて周りを伺えば、カップル、カップル、家族、カップル。


「週末だから人多いねー……陽介?どした?」

「……そうだな。結構人が多いな」


未だに瑠衣は俺の手を握ったまま。チケットを買う為に受け付けに行くと、「カップル割りありますけども」と言われて驚愕した。やっぱりカップルに見られていたのか。


「いや、俺たちは──」

「か、カップル割りで……!」

「……!?」


否定しようとした俺を遮って瑠衣はカップル割りを頼んだ。……まぁ、仮にもデート。それが自然かもな。そう思い俺はそれ以上何も言わなかった。


「ごめん……陽介、嫌だった?」

「いや、今はデートしてるんだからこれが1番自然だろ」


隣で若干落ち込んでいる瑠衣に聞かれてそう答える。事実、そう思ったんだから嘘では無い。それを聞いた瑠衣は「そっか」と言った後微笑んでいた。俺はそんな瑠衣を見てほっとしていた。


「ほら、入るぞ」

「……うん!」


それからの瑠衣は、いつもと違いどこか素直で。小学生の頃に戻ったかのような錯覚を感じた。


時刻はそろそろ昼飯時。関内に併設されているレストランで食事とする事にした。


「何頼む?」

「あーし、パスタにする」

「了解」


店員さんを呼び注文を伝える。俺は海鮮丼、瑠衣はシーフードパスタを頼んだ。待っている間も瑠衣は楽しそうにしていたのを見て俺もいつの間にか楽しんでいた事に気づく。


「陽介も楽しんでるみたいで良かった〜」

「瑠衣がそう思うなら良かったよ」


瑠衣につられて俺も素直に告げる。こいつとは険悪では居たくない。けどなぁ……。


やはり、俺はオタクで瑠衣はギャル。この違いが俺を悩ませる。そもそも俺が気になっているのは篠田さん。……だったはずなんだが。こうして2人きりで過ごすと分からなくなる。


「陽介?何か考え事?」

「え、あぁ、まぁな……」


流石に今それを話すと空気が悪くなるのが各自だ。ならば、3人とのデート全てを終えたら改めて現在時点の俺の気持ちを伝えよう。そこから先はまたその時話し合う事としよう。


しばらくして注文したメニューが届き、いただきますと手を合わせて食べ始める。


「この後どこ見る?」

「そうだな……深海魚のコーナー行くか」


食べながら午後は何処から周るかをさっと決める。こういう時は幼なじみって楽だなとしみじみ思った。



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