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フィーロゾーフィア  作者: とり
第45話 ポロリについて
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ポロリについて



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 ※注意です。

 ・少女がポロリするシーンがあります。

 抵抗ていこうのあるかたは、【もどる】をおすすめします。




「あー!」


 フィーロゾーフィア王国王都で、小夜子さよこ悲鳴ひめいをあげた。


 長い黒髪に大きな黒い目の少女である。頭にはカチューシャをつけ、白いブラウスに黒いプリーツスカートを身にまとい、首からは壊れたペンダントをげている。


 朝食に下層かそう喫茶店きっさてんへと向かう道すがら、悲劇ひげきは起こったのだった。


 ショートブーツのひもがほどけていたのに気づいた小夜子は、無防備にもかがみ込んで、蝶々(ちょうちょう)むすびにくくりなおそうとした。

 その時。


 ポロリ。


 ブラウスの胸元からまろび出たものがある。


「あー!」


 という小夜子さよこ悲鳴ひめいにつられて、朝の大通りに出ていた数少ない人々が振り返る。

 彼らの目にまったのは、王都のメインストリートである坂道にかがんでいる少女だった。


 彼女のブラウスから、はじけとぶように出てきた丸いもの。


 ビーだまだ。


「ひゃあああ!」


 ポロリ。

 ポロリ。


 ブラウスのむねポケットから、ボールペン、鉛筆えんぴち、消しゴム……と、次々と中におさめていたものがころがり出る。


 アメだま

 小銭こぜに

 家のかぎ

 懐中(かいちゅう)時計――。


 ひろってはあらたに落とし、また拾っては落とすをり返す少女に、通行人の一人ひとりがたまらずにつぶやいた。


「あの子、胸ポケットにどんだけものつめ込んでんだよ」







 読んでいただいて、ありがとうございました。



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