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フィーロゾーフィア  作者: とり
第22話 たまごかけごはんについて
60/137

たまごかけごはんについて ―プロトタイプ―



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 ・このエピソードは、すで投稿とうこうした『【ep.59】たまごかけごはんについて』の、初期版しょきばんです。


 ・だいぶと前に出そうと思って、「いや、まだだな」と引きのばしていたのですが、そうこうしているあいだに状況が変わり、変更へんこうをくわえたものが、先に出した『たまごかけごはんについて』です。


 ・プロトタイプのほうは、変更まえの内容です。


 ・最後のほうだけがちがいます。(とちゅうまでは、ほぼ同じです)


 ・以上の点に抵抗ていこうのあるかたは、【もどる】をおすすめします。






 カチャカチャカチャカチャ。


 生卵(なまたまご)を溶く音がする。醤油(しょうゆ)はすでに投下()み。


 日本(にほん)ではなくフィーロゾーフィアという(そら)の上の西洋風王国の食卓だが、小夜子(さよこ)の朝食は本日てんこ盛りのごはんに生卵(なまたまご)といったものだった。


 みそ(しる)もある。作った。

 みそは市販(しはん)のものだが。


 あったかごはんに、溶いた卵をかける。それを均等(きんとう)黄金(こがね)色になるまで(はし)でかき混ぜて、小夜子は対面の席でトーストをかじっている若い女に見せた。家主(やぬし)のエチカである。


「じゃーん。見て下さいエチカ。これ、(なん)だと思いますか?」


「山盛りごはんに生卵(なまたまご)をぶっかけただけの(なに)かね」


「ふふーん。これはねー、『黄金のごはん(ゴールデンライス)』っていうんですよ。あんまり知られてないでしょうけど、すっごい高級な料理なんです。いーでしょー」


 小夜子(さよこ)は元の世界で(かよ)っていた中学校では一度(いちど)も見せなかった笑顔でドヤッと胸を張る。

 エチカは金色の目を半眼(はんがん)にして、ハッと息を()いた。


「んなわけないでしょ。ただの卵かけごはんじゃない。なにが高級品でゴールデンライスだ。バカか」


「ですよねー」


 小夜子(さよこ)はおとなしく座り直して、もそもそと黄身(きみ)色のごはんを()べた。







 んでいただいて、ありがとうございました。



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