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フィーロゾーフィア  作者: とり
第6話 観察について
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観察について-③

 




 『AM八時

 エチカ、研究室で勉強中。

 話しかけるとすこぶる()キゲン。

 共に朝食を()る』


 『PM(れい)

 お昼休み。

 庭で昼食を共に(しょく)す。

 わたしが作った。

 なので大変美味(びみ)なり』


 『PM五時

 閉店。

 エチカ、研究室で勉強中――のフリをして熟睡(じゅくすい)。アイマスク着用。

 (つえ)で殴って(たた)き起こす』


 『PM七時

 夕食。

 二人(ふたり)で作る。

 共に(しょく)す。

 大変美味(びみ)なり』


 『PM八時三十分

 エチカ入浴。

 (のち)、わたし入浴』


 『PM十時

 エチカ、リビングで原稿校正(こうせい)終了後、戸締(とじま)り。

 (のち)、「寝る」と宣言(せんげん)。寝室に(はい)る。やっぱりアイマスク着用。

 この人いっつも夜十時までに寝てる。良い子なり。

 わたしももちろん良い子なので、もう寝る』



 寝起きの頭で小夜子(さよこ)はノートをながめていた。

「なんってつまらない人なんでしょう!」


 こちらに来てほぼ一カ月(いっかげつ)

 溜まった記録をパラパラと見比(みくら)べる。


「毎日ほとんど同じ時刻に、同じことやってるだけなんて!」

 デスクにノートをほっぽり出し、ボフンッと小夜子はベッドに()()した。


「もういいや……やめよう」

 エチカの観察に(さじ)を投げる。

 どうせヒマつぶしに始めたことなのだ。


 そのまま二度寝(にどね)に入る。

 すかーっと爆睡する。


 ちろちろ。

 ドアのすき()から、赤い小さなトカゲがやってきた。





 

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