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4ページ目:手足口病

毎日毎日、今日が一番あついのでは。。。と思ってしまうほどの暑さですね。

皆様、ご自愛くださいね。

手足口病、小学生低学年程度までの幼少期に罹るとされている流行り病である。

字の如く、手と足と口に症状が見て取れるわかりやすいアイツである。

僕が手足口病に罹ったのは17歳、高校生の時である。

忘れもしない高校生の冬。。。それもテスト前。。。

バイトから帰宅し、お風呂から上がった僕の身体、主に手足に、豹にでもなっちゃったっけ?と言わんばかりに発疹が出たのである。

そして、あれよあれよという間に異常に身体がだるくなり、動けなくなってしまったのである。

一日我慢し朝一番で近所の町医者に這うように向かい、なんとか受診させてくれぇ。と保険証を提出し、すぐさま診察室へと通されたわけである。

そんな超絶具合の悪そうな僕を見るなり、お医者さんは笑いながら

「手足口病にかかる高校生、初めて見たかも。(笑)」

とカメラを取り出したのである。

具合が悪くぐったりする僕を眺めながらヘラヘラ笑って手足の発疹を映像記録に残すというマッドサイエンティストぶり。

『ヘラヘラしてんじゃねーよ、この薮医者め(怒)(涙)』

と内心悪態をつきつつ、書いてもらわねば死活問題である診断書を書いてもらうために我慢し、なんとか診断書を書いてもらい帰宅した。

テストは後日冬休みに補習のように受けさせてもらい一命を取り留めたあの冬。

薮医者が重症度をアピールして書いてくれたお陰で受けられたあの補習。

不本意だけど、薮医者よ、ありがとう。である。


もう二度とこんなことは御免である。と、うがい手洗いの伝道師と化した僕。

しばらくは、友人たちに「手を洗え!!」とうるさく言っていた懐かしい思い出である。


時は過ぎ、すっかり大人になり、あの辛さも過去のものとして忘れかけていたころ、17歳に罹ったあの痒みや痛みや辛さを再体験することになろうとは、、、夢にも思っていなかった。。。

そう、つい数年前、すっかり大人になった僕は再度手足口病に罹ってしまい、それはそれは、驚くほど重症化したのである。


自慢になるくらいの発疹、発熱、関節痛。


向かった救急当番病院で手足口病の診断を受け、優しい看護師さんに、

「大人の方が重症化しやすいので、もし異変があったらすぐ病院にかかるように。」

と優しいアドバイスをもらい、落涙。

17歳の時に笑いながら診断書を書いてくれた薮医者と比べてしまいなぜか悔しくなりさらに落涙。悔しくて泣けてくる具合の悪さよ。。。

優しくされると泣いちゃうお年頃だったみたい。

そんな人の優しさが身に染みた記憶をここに残します。



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