3ページ目:喘息
7月7日はとんでもない暑さになるようです。皆さんくれぐれもご自愛ください。
僕は小さい頃、喘息もちであった。
成長するにつれ、少しずつ治まっていき、たむたむの成体となってからはへっちゃらだぜ!と余裕をぶっこいていたら、ここ数年再発してしまった。
しょんぼりの極みである。
それもこれも、にっくきアイツ、マイコプラズマ肺炎に罹り、左の肺を真っ白にしてしまってからである。
マイコプラズマ肺炎、皆さん一度は聞いたことはあるであろう、あの「感染力:弱」とされているアイツである。
しかし、毎年かなりの患者数を叩き出しているアイツである。本当に感染力が弱いのか?と訝しいものである。
元々病弱な僕は、
『あーーーー、また風邪を拗らせてしまったー。』
と楽観視し、とんでもなく悪化してからかかりつけ呼吸器内科を受診した。今でも悔やまれるあの時の自分。
デロ○アンがあったなら、、、全力であの時の自分に受診を促す。
いや、薄々?ただの風邪ではないな。これは、、、と気がついてはいたのだ。そこは大人の事情で受診が遅くなってしまったということにしてもらいたい。
かかりつけ呼吸器内科では、もう何かを察していたのであろうかかりつけ医の適切な指示により、各種検体をささっと採られ、それらは流れるように検査にまわされ、
マーカー反応が出るまでたむたむさんはこちらです、、
、と、カーテン一枚でしか遮断されていない簡易ベッドの上へと看護師さんに案内された。
『いや、、、カーテンの上下すかすかだし、、、あっちの世界:娑婆と完全に繋がっとるけどな。。。』
とか、脳内独り言で時間を潰すも、咳を止めることができず唸りながらずっと咳き込む僕。
吸入治療を受けに来ている年配の患者さんが心配になり、
「あそこのカーテンの内側の若いの結核ではないのか?学生時代に下宿で一緒だったヤツと同じ咳しとる!」
と、看護師さんに伺いをたてるほど咳き込む僕。
『ひそひそ話しているつもりであろうが、僕には全部聞こえていますよ。サナトリウムに行けってか?行かねーけどな!』等と内心とんでもない悪態をつきつつ、待機は続く。
そして遂にマーカーが発色したらしく、看護師さんとお医者さんがカーテンの内側に娑婆からわざわざ説明をしにきてくれたのである。ついにパーティーのメンバーが増えた!などと感激したのも束の間、
「たむたむさん、あなた、自分を過信していると、いつか死にますよ(怒)」
と、開口一番、世の真理を説き出すかかりつけ医のおじいちゃん。
『いつかは誰しも死ぬけどな、死だけは平等に訪れる。でもここじゃないよな!わかる、すごくわかる。わかっちゃいるけどできないんだこれが!!』等と内心早口で更なる悪態をつきつつ、本気で心配してくれたお医者さんと看護師さんに大感謝。ちょっぴり涙した瞬間である。
そんな成体になってからだいぶたっていたけど、子供のように叱ってもらえたありがたい記憶をここに残します。