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初めての夜 ヴァイオレットSide

 肩のガウンをめくって肌にエリオットの温かい唇が降りてきて、私は頭がぼーっとするような体中が熱くなったかのような感じになった。いよいよ挙式後の初めての夜だ。


 それほど豊かでもなく、それほど小さくもない私の丸みを見つめて、エリオットは嬉しそうな笑みを浮かべた。


 そのまま手を引かれて行き、二人で並ぶようにベッドに腰掛けた。ガウンをはらりと落ちた。彼の逞しい胸板と引き締まった腹筋に目を奪われて、私は男性的なエリオットの魅力にクラクラとした。ときめきを感じて胸が高鳴る。視線で殺されるような甘い視線で見つめられて、そのまま唇を奪われ、くしゃくしゃの濡れ髪のブロンドヘアのエリオットに抱きしめられた。


 エリオットは私を頬を赤らめて熱に浮かされたかのような瞳で私を見つめた。


「最高だ、幸せだ……。ヴァイオレットとずっとこうしたかったんだ」

 

 エリオットはたまらないといった表情で私を見つめてささやいた。


「可愛い……綺麗……最高に色っぽい」



 純斗は人気若手俳優だったと私は頭のどこかでふと思った。幸福感が私を包んだ。




 彼は優しくてとても丁寧で、私を愛してくれている様がよく伝わってきた。


 エリオット

 ヴァイオレット

 大好き

 俺も大好きなんだ


 愛おしい彼が信じられないほどのときめきと煌めきを私に与えてくれた。彼はとても巧みだった。


 最後に爆発するよう幸福の波が私たち二人を包んだ。煌めく碧い瞳が私を切なそうに愛おしそうに見つめていたが、エリオットも最後は幸せな表情になった。


 私たちはしばらく抱き合っていた。


 何もかもが白紙の未来が続くのに、なぜか二人で抱き合っていると全てが明るく乗り越えていけそうに思えた。困難なことがあっても二人なら乗り越えられると確信できた。


 私たちが住むハープスブートの新宮殿は小さな宮殿だが、幸せに満ちていた。治める国は大国だが、大きな宮殿はカール大帝が住んだ宮殿なので政のみに使っていた。


 小さな新しい宮殿で、こうして私の初夜は幸せな時に満ちて過ぎたのだ。




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