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眼鏡は至福の宝です!!

作者: こせ よし子

眼鏡男子love♡(笑)

なかなか書けない(もどかしい)

「あぁ、眼鏡最高!否、最強!良いなぁ」

私はそう言い、眼鏡ショップに並ぶ眼鏡を眺めていた。

横には、呆れ顔の友人の文香(あやか)が立っている。

「買うならさっさと決めてくれない?何時間居座るつもり?」

イライラしている文香。

私はキョトンとした顔で言う。

「買わないよ?」

「じゃあ、何でここに居るわけ?」

更にイライラする文香。

「眼鏡を観察する為!」

「出るよ!」

そう言うと、私の襟首を掴み引きずるようにして店を出る。

「買わないのに居座るのは店の人とか他のお客さんに迷惑でしょ」

正論を言う文香。

「そうかな?」

分からないと言う様に首を傾げる私。

「そ・う・な・の!!アンタみたいな人が居たら、他のお客さんが選ぶのに邪魔になるし、店員さんも困るよ」

溜め息を漏らす文香。

「で、眼鏡大好きなアンタはいくつ眼鏡持ってるの?」

眼鏡をしている私にそう聞く文香。

「これだけだよ。あぁ、もう一つあったか。前に買った度が合わなくなったやつ」

「えっ?散々眼鏡最高とか言ってるクセに全然持ってないの?」

更に呆れ顔になる文香。

「うん。だって高いじゃん?眼鏡。そんなに買えないよ」

「まぁ、そうなんだけど。もっと持ってると思ってたよ」

「コレクションしたいけど、お金が無いからねぇ」

盛大に溜め息を吐く私。

「アンタなら、宝くじ当選したら買い漁りそうだね眼鏡」

苦笑する文香。

「そんな事しないよ。貯金するよ。普通に。・・・1個位は買うかもだけど」

「やっぱり買うんだ?」

ケラケラと笑う文香。

「本当はね、そろそろ買い替えないとなんだよね。見にくくなってきたし」

「じゃあ、買えば良いじゃん」

「お金が・・・」

「お金か・・・」

沈黙する2人。

そこへ、

「あのう、ちょっといいですか?」

と言う声がして、背の高い細身の男の人が立っていた。

「文香、何か用があるみたい。私はたぶんお邪魔だから帰るね」

そう言い立ち去ろうとした後から、

「貴女に用があるんですけど」

と声がした。

「えっ?私?」

振り返ると、青年はそうだと言う様に頷いた。

「私の方が邪魔みたい。じゃあね」

立ち去る文香。

「で、ご用というのは?」

緊張しながら聞く私。人見知りの私はこういうシチュエーションは苦手だ。

「僕、柴田(しばた)(まなぶ)といいます」

「はぁ・・・」

「僕とお付き合いして下さい」

「はぁ・・・って、えぇーっ」

驚きのあまり大声を出してしまう私。

周りの視線を感じて縮こまる私。

「な・・・何で私なんか・・・」

小声になってモジモジする私。

「一目惚れって言ったら信じてくれますか?」

学は照れた様に言う。

一目惚れ?私が一目惚れされた?無い無い。心の中で否定する私。

「何かの罰ゲームかなんかですか?」

聞く私に、キョトンとする学。

「やっぱり信じて貰えないですよね」

困った様に頭を搔く学。

信じるも何も有り得ないから。私が一目惚れされるなんて。心の中でつっこむ私。

「それじゃあ、お友達からってのは駄目ですか?」

なおも食い下がる学。

「私つまんないやつですよ?」

困惑する私に、学は笑顔で、

「大丈夫です」

と言った。

何が大丈夫なんだろう?そう思いつつ、

「お友達なら」

とOKする私。

学は、嬉しそうにメモを渡して、

「ありがとうございます!宜しくお願いします!」

と笑った。そこで私は気付いた。学が眼鏡をしている事に。

「こちらこそ宜しくです」

私は、学の眼鏡に釘付けになった。

「僕の顔に何か付いてますか?」

聞く学に、眼鏡が付いてますけど!と心の中で言う私。

「それじゃあ、メール待ってますね」

立ち去って行く学。残された私は頬をつねる。痛い。夢ではないようだ。

渡されたメモを見る。几帳面な字で名前とメルアド等が書かれている。

「酔狂な人も居るもんだ」

私はメモをポケットに入れ、家路へついた。

途中コンビニで買い物をして、家へ帰るとゴロ寝スペースにごろりと寝転んだ。

メモがポケットの中でカサリとなる。

取り出して見てみる。

メールをしてみようか?悩む私。

何とか詐欺とかだったら怖いなぁ。悩む私。

私はテーブルにメモを置くと、コンビニで買ったサラダやオニギリを食べ始めたが、目線はメモに釘付けになっていた。

お腹いっぱいになった私は、暫くメモとにらめっこして、

「騙されても良いか」

と呟いて、メモに書かれたメルアドにメールを打ち込んだ。

送信するのに何分か心の葛藤をして、送信した後は疲労困憊という様にバタンと倒れ込んだ。

何やってんだろ私。

溜め息を吐くのとスマホが鳴ったのは同時だった。

メール?

起き上がり確認する。

『 こんばんは!早速メールありがとうございます。これから宜しくお願いします(*^^*)』

学からのメールだった。

私はそのメールに返信をし、歯を磨いたりして寝る支度をする。

またスマホが鳴る。

見てみると、また学からのメール。

『 ところで、名前を聞き忘れたのですが、教えてくれませんか?(^^;)』

そういえば教えてなかったっけ。

名前を書いて送信する。

すぐさま返信が来た。

『 改めて宜しくお願いします(*´▽`)ノ』

私はおやすみなさいメールを送ると、布団に潜り込む。

スマホが鳴ったが気にせず眠りにつく。


朝起きると、スマホを手に取りメール等を確認する。

妹からのメールや学からのメールに返信をして、朝シャワーを浴びて着替える。

昨日買っておいたオニギリやなんかを食べながらスマホのゲームに興じる。

髪をドライヤーで乾かし結ぶと、パソコンで小説を書き始める。

度々スマホを弄りながら。

そうこうしているとお昼になり、コンビニへ食料調達に行く。

自炊の方が安上がりなのだろうが、如何せん料理が苦手で作り置きとか出来ない私はコンビニのオニギリやパン等を買って食べる。

それで満足しているかと聞かれたら複雑だが。

コンビニからの帰り道、バッタリと学に出会った。

「こんにちは。買い物帰りですか?」

私の持っているエコバッグを見て言う学。

「可愛いエコバッグですね」

ニコニコする学。

「僕も今から買い物行くんですよ」

「お昼のお弁当ですか?」

「僕は基本自炊なので、飲み物だけ買いに行くんです」

自炊!?その言葉に驚く私。

「自炊してるんですか?凄いなぁ」

と言う私にキョトンとする学。

「1人暮らしですから」

当たり前と言わんばかりの学に、私がキョトンとする。

「私も1人暮らしですけど、自炊はしてないですよ?」

と言う私に学は、

「料理苦手なんですか?」

と聞いてきた。

「家事全般苦手です」

頭を掻きながら私が言うと、

「」

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