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仕事中

 四月二日


 俺、電話とりの最中。

 

 トゥルルー……

 ガチャ!


 俺  「お電話ありがとうございます。○○○○のクレヨンで御座います。」

 お客 「あのー○○○○ですよね。」

 俺  「はい、そうでございます。」

 お客 「じつは私はそこの課長の縁者なんですが、大変なことが起きてしまい、至急連絡を取りたいのです。」

 俺  「左様でごさいますか。お名前を頂けませんか?」

 お客 「急いでるんです!名乗ってられないくらい大変な事がおこりまして!」

 ベタな怪しい電話だ……

 俺  「わかりました。で、どの課長におつなぎしましょうか?」

 お客 「は?」

 俺  「我が社は、たくさんの課長がいます。フルネームとは言いませんので、せめて苗字くらい教えてください。」

 お客 「テメー、上司だせ!俺が説教してやる!」

 俺  「そうですか……いかしかた、ありません。実は今、当部署の上司は警察とお話をしています。実は内部でありまして……

 後で、電話の記録もとるそうなので、ひょっともすると、お客様のお電話も記録が取られ、そちらに事情聴取があるかも……」

 お客 「!!!!!」

 ガチャン!

 慌てて切ったな。

 もう少し、まともな電話しろ!

 

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