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東方五行大神伝  作者: べネト
紅霧異変
8/87

大水流ときまぐれな母親

魔理沙vs潤香です

side魔理沙


「行くぜー!魔符(スターダストレヴァリエ)」


私は潤香に突進するが彼女は薄ら笑いを浮かべてスペルカードを取り出す


「泡符(ウタカタバブル)」


潤香の周りから色とりどりの泡が次々と放出される


「おっと危ね!」


軌道を変え、泡をよけると潤香は浮遊しながら私との距離を詰める


「油断大敵ですよ!」


また泡状の弾幕が辺りを覆う


「まだまだー!私はまだいけるぜー!」


光弾を撃ち泡を1つ1つ破壊していく、この泡...あまり速くないな...1つ1つ破壊していけばなんとかなる


「くらえ!」


潤香に向かい光弾を放つ光弾は潤香の額に当たる



「痛!?...おっととー!!」


彼女はバランスを崩し空中でもたついている...攻撃は遅いし...あまり戦いが得意ではないと言っていたな...思ったより早く終わりそうだ


「痛た...では次ですね水龍(ハイドロ・ドラグーン)」


辺りの泡が弾けて中から水があふれ出す...そしてその水が1つに集まり龍のような形になる。


「...デカ!」


「水の力を甘く見ない方がいいですよ!!」


ゴオオオー!!!


水龍が私を追いかけてくる!!ホーミング型のスペルか!?さっきより速いし、くらったら色々な意味でシャレにならねぇぞ!!!


「おわー!!!」


水龍を撹乱させるようにジグザグに飛ぶが..距離は少しずつ縮まっていく


「無駄ですよ?距離など簡単に詰められます」


潤香も私を追う...これじゃあ追い抜かれるのも時間の問題か...私も腹をくくるしかない...私は振り返り八卦炉を手に取る


「あきらめましたか?」


「あきらめるわけないだろ!恋符(マスタースパーク)」


八卦炉から超極太の光線が発射され、水龍を飲み込み水龍が消滅する


「なっ...なんてこと...うわ!」


そして水龍の後続にいた潤香もマスタースパークに飲み込まれる


「どうだ!これが私の実力だぜ!」


「っく!くうう!!!」


潤香はマスタースパークを突き破り外に出てくる...そしてよろよろと近くにある本棚の上にたつ...着ているものはボロボロで表情は曇っている


「な...中々です...っ?あっ!!」


潤香は自身が髪に着けている長い紫色のリボンを見る...よく見るとリボンには火がついており、彼女は慌ててそれを消す


「ん?どうしたんだぜ?」


「...少々遊びが過ぎたようですね」


彼女は一瞬怒りのような表情を浮かべたがそれをすぐに消しジャケットを軽く手ではたく


「まだ来るっていうのか?私のマスタースパークをくらったのに?」


「引くに引けなくなったので...あまりこの姿は見せたくないですけどね...」


「っ!!」


潤香の目を見てみるとさっきまでキラキラ光っていた金色の目はハイライトが無くなり鈍い色になっていた。声も先ほどより低くなっている。ヤベ...怒らせたかもしれねえ...聞いたことがある...おとなしそうな奴ほど怒ったときやばいと...


「…覚醒符(フェーズ・)」






「よせ...潤香」


潤香が行動に移す前に声が響き潤香は動きを止める。声の方を見ると女性が一人図書館の入り口に立っていた。赤い長い髪をポニーテールにし、白い導師服・同色のズボンを身に着けて顔には黒い狐の面がつけてあった


「煌炉お姉様...」


潤香はスペルを中断し肩に手を当て後ろに下がり、煌炉と呼ばれた女性は私たちに近づく


「ここは敵の本拠基地だ...まだ見つかっていないんだし、無駄な力出すな」


「そうですね...」


煌炉は潤香に言い、潤香は肩を押さえたまま視線を落とす...そして煌炉は私の方を見た後狐の面をはずす


「おう!?」


煌炉の顔は潤香に似ていた...今お姉様と呼んでたし、こいつ潤香の姉か? 少しうろたえてしまったが煌炉はニコッとする


「ふ~ん...潤香を倒すなんてやるじゃないか...貴女名前は?」


「霧雨魔理沙だぜ...」


「なるほど...私は大神煌炉そこにいる潤香の姉さ...さて魔理沙?貴女に質問があるのだけどいいかな?」


まさか潤香の仇討ちか?私はとっさに身構えるが煌炉は予想と違ったことを言う



「貴女はこの赤い霧を消しにきたのかな?協力してくれるとありがたいのだけど?」


こいつ...赤い霧を消しに来たのか?まさか潤香の目的も...しまったぜてっきり敵かと思っちまった


「ああそうだぜ?協力はもちろんするぜ...勘違いしちまったし」


「?助かるよ後さ...金髪の少女見かけなかった?」


「いや?知らねえな...」


「そう...じゃあもっと奥にいるのかな?」


「その子達なら...この奥へ行ったわよ?」


口を開いたのは本棚の陰に隠れていたここの主パチュリーだ...煌炉は首をかしげる


「...達?」


「ええ...金髪の子が二人...1人は地下もう1人はテラスの方へ向かったわ」


パチュリーがいうと煌炉は立ちくらみでもしたようにその場に崩れ、潤香は顔を青ざめさせている





「よりにもよって...」


「気を付けて...地下の方は危険よ!確か地下には...」


パチュリーの言葉に潤香が反応し地下の方へ走る


「姉さまはテラスの方の回収お願いします!!」


「ああ!!」


煌炉はテラスのほうへ走る


「おい!待てよ煌炉!!」


私はテラスの方面へ走る












side 暦


「うわ~中々広いな~」


私はテラスに続く廊下を歩く、この洋館には色々なものがあるな~私にとって珍しい壺や絵画・彫刻などが沢山!ん~!眼福眼福~


それにかなり広いから私自身を分けるはめになるとは少し予想外...それに


「この有様ではね~」


絵から目を離すと破壊された廊下が目に入る...運がいいことに芸術品には傷はないようだが...進むにつれ戦いが激しくなっているようだ...これは霊夢の仕業ん~!頑張っているね!!中々強い!!


廊下の端に差し掛かると誰かがうずくまっている...銀髪にメイド服...この洋館のメイドさんかな?


「どうしたの~メイドさ~ん!!」


私はメイドに話しかけると彼女はゆらりと立ち上がる


「はぁ...はぁ...遅れをとったっわね...早くお嬢様のところへ...」


ん~聞こえてない?


「お~い!聞こえてる~!メ~イ~ドさ~んっ!!!?」


私の横に何かが通り過ぎ後ろの壁に刺さる...恐る恐る振り向くとそこには銀製のナイフが...


「聞こえています...あまり大声を出さないでいただけますか?小さな侵入者さん?」


メイドは私にナイフを向ける!!もしかして危ない人だった? 私は両手を上げる


「ちょっ!待って!!私悪い侵入者じゃないよ!?」


「さっきの侵入者の仲間かしら?」


「そんな巫女知らな...あ」


「ボロを出したわね...私がいつ巫女といったかしら?そう...巫女の名は博麗霊夢...彼女を知っているということは彼女の仲間ね?お嬢様の邪魔はさせないわ!!」


「あ...あの話は聞いてくれる?私大神神社の当主の大神暦だけど...」


「大神神社?ああ...幻想郷の端にある神社ですね...申し遅れました...私この紅魔館のメイド長をしています。十六夜咲夜と申します...大神の当主様?少しおとなしくしていてくださいね」


咲夜はにっこり笑うと私にナイフを投げつける!?


「ひょええええ!!!?」


間一髪尻餅をついたおかげでナイフは私の頭の上を通りすぎる...咲夜は私を追ってくる!?


「待ちなさい!!逃げられると厄介なのよ!!」


「ぎゃああああ!!!だれか助けてー!!」


私は全速力で逃げる ついてない!!ついてない!!!













そしてもう一方の暦は



「ふむ...難しいことばかりかいてあるな」


地下へ降りる階段を下りながらさっき拾った本を読んでいる。書かれているのは何かの文字...横の図を見れば何を言っているか理解できるけど...意味が分からない...


(ぎゃああああ!!!だれか助けてー!!)


...どうやら向こうの私は大変な目に合っているようだ...まぁ何とかなるでしょ...


話を聞く限り、あのメイドが言ったお嬢さま...その人がこの異変の首謀者か...


ふと本から目をそらすとそこには鉄製の扉があった随分と重厚でどこかの牢屋のような雰囲気が流れている


「何だろ?ちょっと見てみようかな?」


私は扉を開け中に入る...中は薄暗く牢屋のような内装ではなく客間のような感じになっているでも家具やら壁は壊れたりヒビが入っていたりと何かが暴れたような感じになっている


「だれ?だれか...いるの?」


中から声が聞こえ目を凝らすとベットの上に誰かがいた


「お姉さまではないみたい...待って!少し明るくするから」


その人物がいうと蝋燭に火がともり部屋の中が少し明るくなり、その人物の姿が明らかになる



その人物は少女だった...金色の髪をサイドテールにして赤い服とスカートを身に着けリボンのついたドアノブカバーのような帽子を頭に乗っけている...そして目立つのは背中にある翼のようなもの細い黒の棒に色とりどりの宝石のような羽が下がっている...あれで飛べるのだろうか?少女は私を見てくすっと笑う


「ウフフ...だれ?お姉さまの友達かしら?」


お姉さま?この赤い霧の首謀者のことだろうか?


「私の名前は大神暦...わけあってここに来たの...宜しくね」


「私の名前はフランドール・スカーレット!フランで良いよ!へ~!人間がここまできたということはお姉さまが私にプレゼントをしてくれたのかしら?...暇つぶしに遊べるおもちゃのように...」


フランは右手をぐっ!とにぎると私の横にあった椅子が弾け飛ぶ?


「なっ?」


私は椅子を見る...バラバラになっており、砕けているパーツがある...あの少女...何をしたの?


「あら?久しぶりだったからずれちゃったよ~今度は外さないよ...私に...コワサレナイデネ?...コヨミ」


フランは黒い燃える剣を私に向ける...困った...まさかこうなるとは...この体ではいつまでもつかな?全く...ついてない


「おいで...私が相手してあげる」


リハビリ程度にはなるかな?




咲夜さんとフランちゃんでした


ではこれにて

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