洋館の門番と大きな図書館
時間がある限り進んでいきます
side美鈴
先程の黒髪の女性に対する攻撃は私の拳が彼女の体をすり抜けて手応え全くなかった…
恐らくこの侵入者達はどちらとも能力者早く片付けて屋敷の中に入った侵入者を止めないと!!
私の目の前には赤い長い髪の女性こと大神煌炉...狐の面をつけており表情は見えないが何やら大きな気のようなものを感じる。
格好も私と似ているためか少し仲間意識を感じてしまいますが...今は敵!全力で参ります
「行きますよー!そらー!」
私は煌炉に一気に近づき拳撃を浴びせる
「縮地法か...」
煌炉は拳撃を防ぎ私との間合いを取る。この人反応が早い...人間にしては戦い慣れしている
「さて今度はこちらからだ...」
煌炉は私と同じく距離を一気に詰め、特攻を仕掛かるが私はそれを弾く...煌炉は体勢を崩し危なげに地面に着地する
「...中々だ...だがこれはどうだ?」
煌炉はスピードを上げ私の周りを回る。中々の速さです...目で追うのがやっとですが私には無意味です。私は目を閉じ気の流れを感じる...いくら速くともわずかに気の流れが変われば...
ドクン...
「今です!」
私はその方向に拳撃をうつ...その方向には彼女がいた
「な?...私の動きを...ごふ!!」
私の拳は彼女の額にあたり、狐の仮面が砕け彼女は吹き飛び地面に沈む...妖怪の私と違い彼女は人間かなりのダメージを与えたはず
「...これで終わりです」
煌炉は身動きをせず地面に臥している。少しやりすぎましたか?
「...あの?大丈夫ですか?」
「...クク!あはははははははー!!!」
煌炉は身を起こし高らかに笑う...額から出血が見られるのに金色の目はギラギラと光っている
「一体何が?...え?」
少しずつ彼女の体から妖気が流れ始める...人間の体から何故妖気が!?
「貴女何者?」
「クク...気にしないで只の体質だから...さ!」
煌炉の姿が一瞬で消える
「どこへ?気の流れも感じな...い?」
煌炉が一瞬で私の目の前に現れいつの間にか私の腹部に煌炉の拳がめり込んでいた。
「ごはぁ!!くっ!」
私は壁に寄りかかる...思ったよりきついのをもらってしまった...これ以上は...
「勝負はついたかな?久々に本気で行かせてもらったよ...」
煌炉は砕けた狐の面の破片を一つずつ手に取ると仮面が一瞬で元の形になる
「これで元通りか...」
彼女は仮面をつけ私の方へ移動する
「1つ質問あるんだけどいいかい?金髪の少女を見なかったかい?」
「金髪の少女?」
妹様のことではないでしょうね...金髪...あ!さっき!!!私が紅白の巫女に負けた時に巫女の後に屋敷に入った!!あのときは意識が朦朧としていたから忘れてた!
side煌炉
「通りましたね...その子」
美鈴はボソっとつぶやく...やはりか母さんはここに来ていたか...
「そう...では失礼するよ」
私は門の中に入り屋敷の中へ進む...屋敷の庭は広く花壇には花が沢山植えられている...手入れはいき届いているようだ
「ふぅ...ん?」
ギュオオオオオオー!がしゃーん!!!
ふと空を見上げると黒い何かが高速で屋敷の窓を突き破り中へと入る。今の人間か?早くてわからなかったが多分そうだ...困ったな屋敷の中には母さん・潤香
第三者・今の黒いのの計4名がいる目的は同じだろうが互いの目的を知らないため同士討ちになる可能性がある...
「急ぐか...」
タバコのケースを取るが中には1本も残っていない...何だろ嫌な予感がする...
side潤香
洋館内にて私は周囲を警戒しながら進む...っといってもする必要はないようですが...
洋館内の通路にはここで働いていたであろう屋敷妖精がボロボロになって倒れてる。
「やはりだれか先に来ていたみたいですね...」
壁には何かの札が刺さっており、おそらくこれが武器か...そういえばあの氷精巫女とか言っていた...ということは
「どこだー!!これ以上の侵入を許すなー!」
遠くから多数の気配...かなりいますねまともに戦うとなると骨が折れる。私は近くの扉を開け中に入る。中を確認するとそこは大きな図書館...かなりの本が本棚に入っており、その本棚が奥まで続いている。
「広い場所のほうですね...」
本棚に沿って歩いていくと所々壊れている本棚が目につく、私は散乱している本を一冊手に取る
「外の世界の文字ですね」
日本の字ではない海外の文字が書かれている...本を本棚に戻し、進むと人の気配を感じ棚の陰に隠れその方向を見る
その方向には2人...1人は紫色の髪・薄紫色の寝巻のような服を身に着けた少女...三日月がついた帽子をかぶっている
もう1人は長い赤髪の少女司書のような制服を身に着けている...2人共ボロボロ...おそらく私達より前に来た人にやられたのか
「げほ!全くこっぴどくやられたわね...」
「パチュリーさま~図書館の本がー!」
赤髪の女性は図書館を見てうなだれ、パチュリーと呼ばれた少女は、せきこみながら近くにあった椅子に座る。
「まったく...頭が痛いわ..レミィの頼み協力するんじゃなかった...」
たしかにこれだけの大損害...頭が痛くなるのも分かる気がする
「あらあら~...あら?」
...風の流れがおかしい何かこちらに近づいてくる? その方向を見ると黒い何かが高速でこちらに来る
「フゥ!随分と長い距離だったぜー!」
よく見るとそれは少女...金髪に白黒のエプロンドレス...魔女のような帽子に手には箒...格好からして魔女ですね...
「だれよ...」
パチュリーは白黒の魔女に尋ね、白黒の魔女はパチュリーを見て笑う。
「私は霧雨魔理沙だぜ!ここは赤霧の発生源だよな?」
パチュリーは溜息をつく
「そうよ...でもクレームは私の友人に言って...さっきやられてもう戦えないわ...」
「さっきやられたということは霊夢のやつか...先をこされたぜー!」
魔理沙は私のいるところに指をさす
「そこにいる奴も出てきたらどうだ?隠れても無駄だぜ?」
あら?ばれていましたか...体力を残しておいて正解でしたね...私はおとなしく棚の後ろから出る
side魔理沙
「ほう...うまく隠れたつもりでしたが?」
本棚の後ろから長い黒い髪をした女性が現れる。白のブラウスに黒のジャケット・スカートを身に着けている。髪には長い紫色のリボンが結んでいる
「まぁな!霊夢に比べるとまだまだだが私もやるだろ?」
「すごいですね...昔は気づかれたことなかったのですが...」
「お前名前は?」
「おっと...申し遅れました...私大神家五女...大神潤香と申します...どうぞおみしりおきを」
潤香は手を胸に当て会釈する...こいつここの住民か?
「そうか!なら潤香...私と弾幕ごっこだ!なかなか強そうだしな!!」
「?...何故私が?あまり戦闘は専門ではありませんが...引いてくれませんよね...」
潤香はスペルカードを取り出す
「ではいくぜ!本気だしてくれよー!」
私は箒に乗り潤香に向かう
次回魔理沙vs潤香
ではこれにて