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東方五行大神伝  作者: べネト
紅霧異変
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出陣(紅霧異変)

紅魔郷の始まりです

side煌炉


私と潤香は赤い霧の発生源を目指す。現在森の中だがここも赤い霧に覆われている


「全てが真っ赤ですね...」


潤香は木の枝を避けながら飛ぶ


「早く母さんを見つけないと」


現在母さんは力を失っている...下手したらそこら辺の妖怪にすら遅れをとってしまう。何としてでも連れ戻さないと


しばらく進むと木がなぎ倒されている場所があり私たちはその場に止まる...多くの木々がなぎ倒されているためその場所だけ広場のようになっている。状況から見てまだ新しいさっきまでだれかが戦っていたようだ


「母さんの仕業?」


「いえ...おそらく違うかと...あの子に聞いてみましょうか?」


潤香が指差す方向には、木の根元に倒れている金髪の少女がいた。白いブラウスに黒のベスト・スカート・頭には赤いリボンがある。


「やられたのか~」


「うむ...話を聞ける状態ではなさそうですね」


「見りゃわかるよ...」


完全に気絶しているようだ...母さんを見たか聞こうと思ったが無駄らしい。やはり赤い霧の発生源に行くしかないようだ


「はぁ...面倒だ...他の姉妹がいたら楽だったのに」


「いないものを求めても何もなりません...霧の流れはこちらのようです行きましょう」














しばらく飛んでいると森を抜ける...そして私たちの目の前には大きな湖辺りは相変わらず赤い霧が出ている。


「霧が濃くなってる...目的地も近いですね」


「母さんもこの先だろうね...全く子供の姿にしては早い早い...ん?」


湖に浮いている大きな蓮の葉に目を凝らす...その葉の上には2人の少女の姿が見える。1人は水色の髪の少女青いワンピースを身に着けており、氷でできた羽のようなものが背中にある。


そしてもう一人は緑色のサイドテールの髪の少女青い服を着ており白い羽が背中にあるのが分かる。遠目でよくわからないが水色の髪の少女は倒れているようにも見える


「何でしょうか?」


「行ってみようか」


私たちは蓮の葉の方へ向かう


「おっとと!!」


蓮の葉に立とうとすると葉は大きく揺れる...思っていたより難しいな


潤香の方を見ると彼女は葉の上ではなく水面に立っており、葉の上でバランスを取っている私にニコッと笑う


「案外楽ですよ?では行きましょうか」


潤香は2人の方へスタスタと進んでいく


「待て!潤香!...っく」


やっぱ駄目だ...私は宙に浮き潤香の後をついていく




2人のところにいくと水色の髪の少女はダウンしており、緑髪の少女が体を揺さぶっている...この2人妖精か?


「チルノちゃんー!あれほど無茶してはダメといったのにー!」


「だいちゃん...アタイはサイキョ―なんだよ? どこぞの紅白の巫女にピチュられただけじゃ倒れないよ...」


チルノと呼ばれた少女は起き上がり私たちに気づくそして私たちに指をさす


「次のあいてかー!アタイが相手だ!かかってこい!!」


「え~?」


一目見てわかることだが彼女はすでにボロボロ...生まれたての仔馬のような足でプルプルと立っている。すでに限界じゃないかな?


「私の力ではオーバーキルしてしまう...潤香頼んだ」


私は潤香に耳打ちをするが彼女は首を横に振る


「嫌ですよ!私は喧嘩は好きではありません!こういうのは煌炉姉さまの役目のはずです!!」


「こっちだって嫌!弱っている相手に鞭を打つ行為私は好きではない!」


「昔は色々な人をボコっていたではないですか!!それも嬉しそうな顔で!!」


私たちが言い争っているとチルノはスペルカードを取り出す


「ごちゃごちゃ!うるさいー!凍符(パーフェクトフリーズ)」


チルノが氷の弾幕を私たちに放つ、そして弾幕は私たちの周辺に静止して宙にとどまる


「あら?綺麗な弾幕ですね~」


「何をのんきな...」


潤香はあたりを見回し、私はタバコを咥えて火をつける


「これがアタイのサイキョ―のスペル!パーフェクトフリーズ!!弾幕を凍らせて空中にとどまるサイキョ―の技よー!」


「ですが...止まっていては意味がありませんよね?」


潤香は苦笑いをしチルノは鼻をフン!っと鳴らす


「それはどうかな?」


チルノの言葉と同時に辺りの氷の弾幕が溶けはじめ少しずつ動き始める


「あら~?」


「お前たちの周りには氷の弾幕!それに閉じ込められているお前たちは袋のモグラだー!」


「ネズミですよ...」


氷が溶け始め私たちへと弾幕は近づいてくる...仕方ないやるか...



「ふぅ...火符(バーンウインド)」


私がスぺル宣言をすると火の玉が私の周りに現れ色々な方向へ飛び氷の弾幕を消していく


「なっ!?アタイの弾幕を?...お前~!火を使うのか」


「ご名答...貴女との相性は抜群だ...降参することをお勧めするよ」


「ぐぐ!!アタイは降参なんかしない!また負けるなんてあってたまるかー!」


チルノは私に突っ込む


「ふん...まあいいか...」


私は片手を着火させ迎撃を狙う...私の間合いに入ったら一気に仕留める...







が...私とチルノの間に大妖精が入り、私たちは動きを止める



「もういいよ!チルノちゃん!これ以上はダメだって」


「だいちゃん...アタイはまだ...」


「そんな体で戦うなんてあの人たちに挑んでも結果は見えているよ!今はやめよ!?万全の状態で戦おうよ!」


大妖精の言葉にチルノはうなだれる


「そ...そうだよねサイキョ―のアタイでもきついか...おい!お前ら!アタイが万全の調子になったら相手してやるから!覚えとけよー!」


チルノと大妖精は湖の奥へと消える


「...」


「とりあえず進みましょうか?」


私たちは湖の奥へ向かう













「何か中途半端に終わってしまったな」


タバコの吸い殻を携帯灰皿の中へ入れ、前を見ると湖の岸が見えてくる。、湖も終わりが見えてきた


「煌炉姉さま見てください!!」


潤香が霧の向こうを指差す、その方向には外装が赤い洋館があった...どうやらここから霧が発生しているようだ...中から何にかの力を感じる


「ここに母さんが?」


私たちは洋館の門の前に降りる。洋館の外壁は洋館を囲んでおり、入り口には大きな鉄の扉があったようだが...その扉は破壊されており庭の方まで扉が吹き飛んでいた。


「どうやら私たちの他に先客がいるようですね」


「多分な...」


潤香の言うとおり母さんにはこんな鉄の扉を破壊する程の力はない...あの少女と氷精も私たちの前に何者かと戦っていたようだし...一体だれが?



「さて...門が破壊されてますし私たちも中に入りましょう...」


ドドドドドドドドドドド


「ちょっと待ってくださーい!!」


潤香が中に入ろうとすると奥から赤髪の女性が走ってきて両手を広げ侵入を阻む...中華風の帽子に緑色のチャイナドレスを身に着けているがすでにボロボロだおそらく私たちの前に来た侵入者の仕業か


「屋敷には通しません!!咲夜さんに怒られてしまいます!!」


「ここが霧の発生源ですね通してくれるとありがたいのですが」


女性はギョっとした顔をする


「ばれていますか...ここは通さないわ!!」


女性は潤香を殴ろうを拳を突き出そうとするが...拳・体は潤香の体をすり抜けて、潤香は何事もなかったように門の中へ入る


「なっ!?」


「では..失礼します」


潤香はそのまま屋敷の中へと入る。女性は潤香を恨めしそうな顔で見ている


「あ~!もう...絶対に怒られる...」


「どうせ怒られるんだから私を通してくれないかな?」


女性は私をキッとした目でにらむ


「そんなことできません!!!あなただけでも止めて見せます!!」


女性は拳をゴキゴキとならす。見たかぎり肉体派か...見ただけで分かる...


「先ほど思ったのだけど?スペルカードは使わないのかい?使えば少なくとも潤香は止められたと思うんだけど?」


「弾幕ごっこ苦手なんですよー!さっきも負けたし私には後がないんですよー!」


なるほどね...まあ私もあまり向いてはいないと思う...それにこの人近接戦闘が得意そうだ...私とよく似ている


「では?弾幕ごっこではなく私と戦うかい?私の名は大神煌炉...貴女は?」


「私の名は紅美鈴です!...あなたから武人特有の気の流れを感じますね...ここは1つ手合せ宜しくお願いします!」


美鈴は拳を構える...さて私も久々に暴れるか...


「おいで...私を楽しませて!」



紅魔郷に参加するのは暦・煌炉・潤香の三名です


ではこれにて

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