ー第4話 初任務ー
「「いってきます!」」
「実琉、乃亜いってらっしゃい」
2人は家を出ていつもどおり歩いて学校へ向かう
そう、いつもどおり……
「こら実琉、引っ付くn「やだ!」…はぁ」
「乃亜は私のこと嫌いなんだ…うぅ」
実琉は涙目になる
「だ、だからそうじゃないって!」
「じゃあ私のこと好き?」
「なっ!?…あ、ああ(幼なじみとしてだが)」
「そっかぁ♪…えへへぇ」
実琉はさっきの涙目が嘘のように笑顔になる
「はぁー」
そんないつものやりとりをしながら2人は学校に着く
昼休み…
放送がなる
「斎藤乃亜、月影実琉、至急校長室へ」
「なんだろうね?」
「まぁ行ってみるしかないだろ」
2人は校長室へ向かう
乃亜はノックして校長室に入る
「失礼しまーす」
「おう2人とも、待ってたよ」
「用件はなんですか?」
「あぁ、2人に初任務だ」
「「えっ?」」
「おっと、言ってなかったね、私は神木道明だ、トップ12の1人で、TSSの精鋭部隊のリーダーもやってるんだ。まぁもちろんここの校長もだけどな」
「それで任務とは?」
「この近くで小さい戦闘があるっていう情報がエージェントからきた」
「それに介入して阻止すればいいんですか?」
「あぁそうだ、小さい戦闘だから慣れるのにはちょうどいいだろう、それでは行くよ。俺につかまって」
2人は道明につかまる
「はい到着」
「「えっ?」」
「ハハハ、驚いたか?」
「隊長!戦闘は始まってますよ!」
「じゃあ俺らはトランセンダー相手にする、2人とも油断するなよ」
道明はまた消える
「乃亜!行くよ!」
「いわれなくとも!」
2人は駆け出す
乃亜は例のデバイスを取り出し剣の形にする
実琉は手を前に出し、アサルトライフルを作り出す
2人の前には10人のフラッター(武装した無能力者)
乃亜は正面から突っ込む
10人が一斉に乃亜に射撃する
「乃亜!」
「やばっ!……なんてね」
全ての弾が乃亜に当たる前に静止している
「そらよっ!」
弾が発射した人の所に跳ね返る
それによって7人が倒れる(無論急所は外してある)
3人のうち1人が切り掛かってくる
乃亜はあえて懐に飛び込み相手の剣を根本から切り、電撃を浴びせ気絶させる
その時乃亜の後ろから1人が切り付ける
(今度はマジでやばいっ)
そこで銃声がなり相手は倒れた
「乃亜大丈夫?」
「サンキュー!実琉ナイスフォロー!」
最後の1人が何かを投げる
(?…あれは!)
「実琉目閉じろ!」
「えっ?」
その瞬間閃光が広がる
「乃亜!大丈夫!?」
「あ、あぁ、ぎりぎりで気づけてよかった…あいつは逃げたか、まったくスタングレネードなんて面倒な物投げやがって…ん?この霧と音…まさか!」
「どうしたの?乃亜?きゃあ!」
乃亜は実琉を抱きしめ思い切り横に飛ぶ
すると前にみた光線が2人のいた所を通り過ぎる
「くっ」
乃亜は光線が発射された所をデバイスで撃つがそこには何もいなかった
(いったいあれはなんだ?)
乃亜は考えこむ、今の2人の体勢に気づかず…
「おー、お二人さん熱いねー」
「へっ?…あぁ!ゴメン実琉」
「あっ!…う、うん//」
乃亜は道明に言われすぐに離れる
実琉は赤くなっていたが、乃亜が離れると少し残念そうな顔をする
「月影、頑張れよ。俺は応援してるぜ」
「はい!神木さん!」
「え?何のこと?」
「あちゃー、こりゃ月影、大変だな」
「もうっ、乃亜のばか」
「だから何のことだって!」
道明に呆れられ、実琉に可愛く怒られたが、いっこうに理由がわからない乃亜であった