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ーPROLOGUEー
初めてでお見苦しいかもですが、お手柔らかにお願いします
ーPROLOGUEー
涛河高校、1年A組の教室、放課後…
「乃亜一緒に帰ろ♪」
「おう!…って実琉!わかったから毎回毎回抱き着くな!」
「…乃亜…私の事嫌いなの?…」
実琉の目にみるみる涙が浮かんでくる
「うっ!…あ、あぁもう…そんなことねぇから!」
「なーんだ!じゃ、いいじゃん。問題無し!」
実琉は途端に笑顔になり、乃亜の腕に抱き着き歩く
「あのなぁ……はぁー」
これはいつもの流れ
2人(斎藤乃亜と月影実琉)は一見恋人のようであるが、実際はただの幼なじみだ
乃亜は今度こそ1発言ってやろう!…と思うのだが毎度こうして打ち砕かれるのである
この日々がいつもの光景…これが当たり前だと乃亜は思っていた…