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91・研究開発部です

「リズ、リコ、明日は、私と一緒に研究開発部に行きましょう」

バレッサから帰ってきたマリサに言われた。

「明日はリンダ先生が来ない日だから、大丈夫ですね」

「リコも予定は無いのです」

「お母さん、私たちが行って、何かできるのですか」

「ええ、ロズ村にいた時から、二人と薬を作ってきました。リズの話から、新しい薬もいくつか出来ました。新しい薬草の発見もしてきました。まあ、薬と薬草は、大発見と言うほどでは無かったですが、開発部が、二人に興味が有るそうです」

まあ、興味はあるだろうと、私は思う。

別の世界の知識に、身体の構造や仕組みがある。

心臓、肝臓、腎臓、肺、脳、臓器の名前から役割まで知っている。

血の役割も、骨の構造も知っている。

食べ物の重要な栄養素も知っている。

人を治療する仕事をしていないとここまでの知識はないだろう。

この知識と、植物のマナがどれに効くか感じることが出来れば、新しい薬も作ってしまうのだ。


「お母さん、魔力水の話はしたのですか」

「マリーお姉さんと、お母様だけです。魔力水の開発は、今はこの三人でしていきます。バレッサ家の人間しか入れない、研究室を使っています」


次の日、三人でバレッサの開発研究部にいく、研究部は本社の中にあった。

「やあ、いらっしゃい。良く来てくれた」

研究所長である。

「君たちの話はマリサから聞かせてもらった。君たち、ここで働かないか。」

突然、所長が話し掛けてくる。

「駄目に決まっているでしょ、所長。きちんと、お断りしているはずです」

お母さんは断っていたのか。

「リズ、リコ、私の研究室に行きましょ。あそこには、所長は、入れませんから」

「「はい」」

私たちは、お母さんの研究室に向かった。


「突然ごめんなさいね。あれだけ言っておいたので、急に言うとは思わなかったの。」

「私たち、誘われていたのですね」

「サリー達がナーマムの研究所に入って、新しいお菓子が出来たでしょ。最近本店の研究室では、新製品が出来ていないのよ。それで、あなた達に目を付けたみたい」

「そうですか。でも、あのお菓子はサリー達だけでは無理ですね。きっとバレッサの中に、あのお菓子の知識を持った者がいたのでしょう。氷を見て、思い出したのだと思います」

「でも、リズも作れるのでしょ、だから、こっちの研究所で、私と一緒にやりましょ」

「はい、魔力水の研究も進めないといけませんからね」

「リコは、なにをするのです。」

「リコはお菓子の試食係ですね」


私は、お母さんに、ナーマムの鍛冶屋に金属の密閉できるフタ付きの筒を頼んでもらった。

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