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8・私たち 6歳になりました

3歳から6歳まで、私とリコは家族4人仲良く楽しく暮らしていきました。

毎日の訓練もあり、マナの扱いもかなり上手になり身体強化もジムほどではないですが、一般的にはすごいレベルになっていると、ジムは言っています。剣の扱いも上手になりました。周りに比べる人がいないので、これもジムの評価です。


お母さんは、草の性質を草の中にあるマナから読み取れるようです。

薬師の名門の生まれですが、この能力は、とても珍しいそうです。

お母さんの家は、ポーションを作るのに必要な魔力も持った人は生まれやすい家系です。なので薬師の名門続けてこられたようです。

お母さんから、薬草と薬にする方法を教わっています。草のマナの性質も何となくわかるように気もしてきました。

薬草を薬にする時は、薬草のマナを、自分のマナで調整し、薬としての能力が出るように整えます。ポーションは魔力を込めます。細かい作り方は、それぞれの薬師の秘法です。


リコも、一緒に勉強しているのですが、なにせ大魔女の知識があるので、ポーションも作れます。

剣の技術もたいしたものです。昔の魔女は戦いに巻き込まれることが多く、武術は必要だって様です。なので、覚えることは、それほどは無く、飽きてくると、私の知識の話を聞かせてとねだってきます。

あと、魔法の杖があればいいな。と言っています。魔力の制御が楽になるそうです。でも、魔法の杖など、何処で手にはいるか、お父さんもお母さんも知りません。

リコには心当たりが有りそうです。


「お父様、大魔女は昔使っていた杖を隠しておきました。もし、この家から出かけることがあれば、探しに行きたいのです」

「リコ、それは何処にあるのか知っているのか」

「大きな目印は知っているのです。とても大きいので見つかるのです」

「ならば、近いうちに旅に出かけるつもりなので、何か思い出したら教えてくれ」


「えっ、旅に出るのですか、私には初めて聞くことなのですが」

リコとジムの話を聞いていたら、急に旅の話が出て私は驚いてしまった。

「それはそうだろう、始めて言ったのだから」

ジムの話は唐突なことが多かった。


「ねえ、リコ。リコって武術もかなりの腕ですよね。魔女って、みんなそんなに強いのですか」

「はは… リズ姉さん、大魔女は戦わないといけない環境で育ったのです。普通の魔女は護身程度なのです」

リコは、少し辛そうな顔で答えた、そして、

「あっ お父様、リコの杖は、片手剣の形をしているのです。それが2本ですね。両手で振り回していました」

「杖って、杖の形をしていなくてもいいのか」

「自分の戦い方に合わせるのです。まあ普通の杖でも戦えるように棒術もかなり鍛えてはあります、なので取りあえず、魔法の杖の材料にる、コトブキの木を探すのです。コトブキは魔力の通りが良く、堅くて丈夫で杖に最適です」

「リコな場合は、殴るのにちょうど良さそうな材料だな」

お父さんは、普段のリコから、棒を振り回す姿を想像した。

「リコの片手剣は特注中の特注です、鉄とミスリルで作ってあります。ミスリルを鉄で包み、魔力を込めながら、熱して叩き熱しては叩き、形を整えながら、鍛え上げた剣です」


リコも剣の材料は細かく知らない。どこそこで取れる鉄と、よくわからない場所で取れる粉とかを溶かして混ぜて作っていたようだ。鉄とよくわからない粉を溶かし混ぜると錆びなくなり、堅くてしなやかになるようだ。ただ、普通の鍛冶がやってもうまくはいかない、魔力を込めながら叩くのである。また、魔法の杖にするため、芯にミスリルを使う、なので、リコの片手剣を作った鍛冶屋は、魔力の使える相当の名人である。また、ミスリルは高価なもので、簡単に手に入るものではない。鉄に混ぜる粉は多分クロムかニッケルみたいなもので合金製の剣と言うことになる。どうやって手に入れたのだろう。

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