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63・男達を尋問します

冒険者ギルドにつれてこられた男達にグランが質問を始めた。

「まず、初めに、これは何の為にやっているのだ」

「わからん。魔石を魔ウサギに飲み込ませ、所定の場所に檻を置いて、しばらくして魔ウサギが檻から出たら、檻を回収するだけだ。手紙と前回の報酬が届けられる。手紙に魔ウサギと魔石の届く日時が書かれているので、それに合わせ、あの家に行っていたのだ。」

「依頼主に合ったことはあるのか」

「仕事の話が来た時にあった、それ以来は手紙での指示だけだ」

それ以上の話は、男達からは聞けなかった。


「ジム、どうする。この男達じゃ話にならん」

「そうではない。少なくともキキリは人を襲う魔獣を作る組織だと言うことが解った。まずは、キキリはここだけではない、各地にあるキキリから魔道具である壺を回収したい。

今回の証拠物件だけでも、各地の警備隊を動かすことは出来るはずだ」

「お父様、それは少し待って欲しいのです。あの男が、この街のキキリに来たら捕まえたいのです」

「だが、この男達を捕まえてしまったから、あの男が、ここに来ることはないぞ」

「でも、キキリの人たちは、魔獣のことは知らないはずなのです。これからも仕事を続けると思って、誰かが連絡を取りに行くと思うのです」

確かに、キキリの人たちは、みんながすっきりした顔で帰って行くのを見て、自分たちは良いことをしていると思ってそうであった。


結局、私たちはキキリの見張りを続けることになった。

男達と魔ウサギを、ナーマムの警備隊に引き渡すのだが、魔ウサギは扱いに困るのでギルドで処分するよう警備隊に言われてしまった。


広場のキキリは撤収の準備を始めていた。小屋は、倒れなよう縛られていた縄がほどかれ、荷馬車に積まれた。テントも畳まれ積まれていく。すぐに、広場は前のただの広場に戻った。

キキリの人々は片づけの指示に従っていたが、急の撤退に、なにがあったか不安げであった。


「なにがあったんだ。急にやめてしまって。ここに来るが楽しみだったのだが」

何回か通ったであろう男が話し掛けていた。

「私たちも、先ほど指示があり、片づけをしたのです」

キキリの人は答える。

「どこか他でやるのならば、教えてくれ。行ける所ならば、行ってみるぞ」

男はよっぽど気に入っていたようだ。

「これから、町はずれにある宿に行きます。そこに上司が泊まっているはずなので、これからどうするか聞いてみます。」

どうやら、あの男はまだこの街にいるらしい。さすがにキキリを置き去りには出来ないのだろう。表向きはまともな組織みたいだ。出来れば何事もなかったように街を出たいのだ。


「リズ姉、あの男に会えそうなのです」

男とキキリの話は、隠すような内容ではない、キキリは悪いことしているとは知らない。周りにいると聞こえる声で話をしていたのだ。

「ええ、キキリについて行きましょう。あの男を確認できたら、今度は私とリコで一気に捕まえます」

私はリコがあの男から聞き出したいことを最優先することにした。後で怒られるだろうな。


リコと二人で、キキリの後を追うのだった。

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