表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/209

59・聞いたことのある声なのです

「おい、順調か」

「はい、予定通り集まっております」

「そうか、だが、最近マーナムに腕の良い冒険者が現れてな、『あれら』が次々に倒されているのだ。少しでも多く集めてくれ」


キキリの人と、上司らしき人の会話である。

会話は、4人の一番後ろにいたリコにだけ聞こえていた。


『ウーン、どこかで聞いたことのある声なのです。話の内容も気になるのです。』

リコは、気に掛かったが、他の3人がギルドに急ぐの、そのまま一緒に帰るのだった。


ギルドで依頼終了のサインを見せ、報酬を貰うまで、4人で受付横のいすに座っている。


「リコ、さっき遅れたけど何かあったの」

「うん、キキリの人たちの話が聞こえたのです」

「それで、何か気になることがあって立ち止まったのね」

「冒険者に、『あれら』が倒されていると言っていたのです。」

「『あれら』って、なに」

「それは解らないのです」

その時

「はい、報酬用意できたわよ」

受付の女性から呼ばれ、カウンターに向かった。


リコにとって、冒険者に倒されている『あれら』より上司らしき男の声が気になっていた。


カウンターで報酬を受け取ると、4人は帰路についた。


「ただいま」

「ただいまなのです」

「はい、お帰りなさい、今日は遅かったのね」

マリサが迎えてくれた。奥にはポックの世話を終えたジムがいた。

「ええ、依頼は昼で終わったのですが、その後キキリに寄ってたら、遅くなっちゃいました」

私は遅くなった訳を説明し、夕食の準備を始めた。


夕食の会話は、キキリのことであった。

マリサの職場でも話題になっていたようだ。だがジムが気になったの、上司の会話の所だった。

「リコ、『あれら』が最近マーナムに来た冒険者に倒されていると言ったのだな」

「そうなのです」

「最近マーナムに来た冒険者とは、我々のことだろうな。そうすると、倒されている『あれら』とは、人を襲う魔獣のことで間違いないだろう」

「それって、何か恐ろしい話ですね」

「マリサ、魔獣とキキリに何かしらの関係がありそうだな。街の噂で、何か他に気になることはないか」

「そうですね。他に恐ろしい噂と言えば、ドラゴンが復活するらしいです」

「はあっ、なんだそれ、またすごい噂があるものだな」

「今は私たちが魔獣を倒していますが、その前は、それなりに被害があって、ドラゴンが復活して、魔獣から私たちを守ってくれるって話があるのですよ」


ジムは、明日家族4人で冒険者ギルドに行き、グランと話すことにして、今日は寝るのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ