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来世

 とても此処は寒いよ。僕、みんなが根っこから離れられますようにっておねがいをしようとドングリ池に来たんだ。ドングリ池はね、ドングリを投げ入れて食べてくれるとおねがいを叶えてくれるんだ。でも今は凍っていてまだおねがいを叶えてくれないってさ。


ドングリ池はお腹が空かないのかな?僕はもう腹ぺこだよ。それともドングリ池は怒っていて、おねがいなんか叶えてやらないぞってわざと凍っているのかな?


 みんなはきっとごめんなさいって思ってる、『やくそく』を破ってしまったことを。あの日は本当にあやかしのような魔法にでもかかったみたいなそよ風が吹いたんだ。そよ風があやかしのような魔法だったのか「あの囁き」があやかしのような魔法だったのかは分からないけれどこの森の全てが、綿菓子雲の頃も全てが魔法だったって思って僕はずっと待っているよ。ドングリ池の氷も魔法もとけるのを。

そしてみんなでこのキラキラ輝く七色の甘いキャンディーの宝石が沢山詰まった宝箱を開けて一緒に食べるんだ、綿菓子雲の頃も魔法でとけてしまってもみんなでキャンディーを食べたらまた新しいワクワクのおしゃべりが始まる気がするよ。ドングリ池もドングリを食べ終わったらキャンディーを食べないかい?みんなで食べるととっても美味しいと思うんだ。ドングリ池も一緒にキャンディーを食べようよ。



逆さ虹が少しづつドングリ池を照らし出し、その暖かい光で氷も魔法もそろそろとけそうだ




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