表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/7

拘束

 どうやら僕たちは古い大きな木の切り株の上に居るみたいだ。ぼんやりとした灯りだけど灰色の世界はもしかして根っこ広場なんじゃあないかって、いつものおしゃべりを思い出していたんだ。オンボロ橋を渡った先には根っこ広場って場所があるんだよっておしゃべりをね。


おしゃべりではそうだったけれど本当はオンボロ橋の下が根っこ広場で、此処は根っこ広場なのかな?


 フカフカの切り株の上ではしゃいでいたみんなは段々と時間が経つにつれて今度はやいのやいのと騒ぎ始めたんだ。オンボロ橋から落っこちたのは誰のせいかって。いつものおしゃべりのそよ風はこれっぽっちも感じなくてその騒ぎはまるで自分は悪くないって言い争っているようで、僕はお腹がとても減ったよ。そういえば彼女の囀りも聴こえないな。


 彼女はもう根っこにつかまっていたんだ。みんながいっぺんにオンボロ橋の上に乗ったら重たくてオンボロ橋は壊れてしまうって事を知っていたのに、僕たちに伝えなかったから。


そしてみんなは根っこにつかまってしまったんだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ