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魔法
みんなでいつものようにおしゃべりをする。今日も森はお天気で、靡ぐそよ風と混ざり透き通るような彼女の歌声を聴きながら話題は決まってオンボロ橋なんだ。彼女の囀りは僕たちの何でもないおしゃべりをワクワクとさせてくれて不思議な心地良いそよ風にする甘いお菓子の香りみたいな魔法のようだ。
僕たちはその魅力的な魔法に馴染み過ぎていたのかな。馴染み過ぎて気付かなかった魔法がまだとけていないのだといいな…暖かくなって、この凍ったドングリ池がとけると魔法もとけるんじゃあないかなって思うんだよ。
彼女が魔法使いって事じゃないよ、この馴染み過ぎた森での出来事が魔法だといいのになって思いながらとけるのを待ってるんだ。




