表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

200文字小説

「不倫してくれる?」 (200文字)

作者: うわの空

「不倫してくれる?」


 妻の言葉に、僕は溜息をついた。


「しないって言ってるだろ」

「そう言わずに不倫してよ。昼ドラみたいに」


 不倫して欲しいと、これまで何回言われただろう。

 妻は楽しそうに、けらけら笑ってみせた。


「私、もう長くないんでしょ? その前に、いい人見つけて不倫してよ。……将来、一人ぼっちにならないように」


 病院特有の白いベッド。

 注射の痕が目立つ彼女の細い腕。

 僕は笑う。



「不倫してほしいなら、長生きしろ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] その発想はなかったです さすがうわの空さん!
[良い点] 200文字で泣けた。
[一言] うるっときました
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ