表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/5

1 田舎から東京へ!そしてお約束の召喚です。

「タカヒロ!そろそろ行こうか」と言う親父の声に対し俺は・・

「ああ・・親父が運転で良いの?」と聞く・・


<ブロロロ・・>と言う軽快なエンジン音を出して、イザ東京に向かって出発する2人の家族。


親父名義の普通乗用車なのだが、使っているのは俺!山形県では普通の事だ。


「そう言えば・・俺も親父も東京で暮らした時期があるんだろう?」と、聞く俺。


「ああ・・大分昔の話なんでな・・よく覚えていない」と、真っ直ぐ前を向いて運転する親父の顔をチラリと見る。


ところで・・俺の名前は【立花 隆広】1995年・・平成7年生まれの今年30歳!になる男である。

略歴は・・小学校では神童と呼ばれ、高校は地元の進学校に通い・・仙台の大学に入ったが・・何か?自分には合わなくて辞めた・・その後ビジネス専門学校にかよったりしたが、勤め人が性に合わないのか?今は田舎で【果樹農家】を営んでいるのが現状だ。


<ブロロロ・・> 「ETCカードが有効です。山形北ICから東京方面に向かいます」とAI搭載のカーナビが告げる。


ところで、俺の唯一の家族である親父の名は【立花 隆】1965年・・昭和40年生まれの今年60歳。還暦は【自営業】なので関係無い様子だ。


「暑っつ!」・・今日は8月中旬で、学生は夏休みの真っ最中なのだが、俺の生産している果樹は、丁度何も作業が無い時期なので親父から「今年はお前も行かないか?」と誘われたのだ。


俺は自問自答しながら・・肝心の疑問に今更気が付いた・・「親父!ところで毎年~8月15日に東京に行くのは何で?」俺は父親に聞きたい事は沢山あった・・

<俺の母親は何処で何をしているの?>

<俺に兄弟姉妹はいるの?>

<昔飼っていた小動物の頭に宝石がくっついていたのは何故?>


<ブロン~ブロロロ キキイ~> 宮城と福島との県境で小休止の様だ・・

「運転手交代しようか?」と俺が提案すると・・「あ・・頼むよ」と、若干よろけて歩く親父が少し心配になる。


<ゴクゴク~プハア! コーラが旨い> 俺が運転しながらコーラを飲むと・・「ずいぶん旨そうに飲むなあ・・昔から変わりがないのは喜ぶべきか・・」等と皮肉?を言う父親に俺が「今から行く所は【博物館】だっけ?可愛い女性が居たら声を掛けるよ!」と言うと・・


「ああ・・そう願いたいね」と、期待していないと言わんばかりの返事に笑う俺だった。


+++それからどうした+++


<本日は当博物館におこしいただき、誠にありがとうございます。当館は旧〇〇大学跡地になり・・>

というアナウンスが聞こえる。俺達は目的地である【博物館】に到着した。


<ガラガラ・・>と、大きなスーツケースを2個持って入館する親子を、他の客は不思議そうな顔で見ている・・


「あのよ・・親父」「何だ?エアコンんが弱いなあ」「いや!そうじゃ無くて・・」俺が過剰な荷物に対して不平を言おうとしていたら・・


<ヨウ!戦友~>と言いながら、顔見知りの親父の友人が手を振る姿に気が付いた。


「おや・・今回は【ようやく】息子さんを呼んだのだな!」と言う男性は、身長が180センチ程あり、体格もガッシリしており貫禄がある~それに比べて親父は・・


身長170センチ弱・・なで肩で髪もボサボサ・・服もヨレヨレ・・<どちらか好きな方を親に選んでヨシ>と言われたら、間違いなく【友人】を選ぶのだろう・・


「今年は丁度10年目だな・・」と親父がボソリと言うと<キリッ!>と、友人の目つきが今以上に鋭くなる・・が、直ぐに笑顔に戻り・・「ああ。【呼んでいる】よ」と、2人だけが分かる会話をしていたので・・


「俺は展示物を見てきますね」と、自由行動を申し出ると・・友人は「済まないな隆広君。お父さんと話したい事が沢山~あるんでね・・」と、カッコよく手を振るのだった。


<ブモモモ~> <フンガ!フンガ!> 博物館の展示物は【氷河期の人類】と言う夏休み限定の企画であるが・・「暑い!氷河期なんだろう?どうして汗をかいて吹雪のシーンを見なければならないんだ?<ペロリ>アイスが売れるからなのか?」と、管内の冷房が弱く、対策として【氷河期アイス】を1本500円で買った俺であった。


「このアイス1本で【サクランボ】1パックだな・・」と、山形県でのみ流通する【通貨】で換算する俺だった。


<プルルルル>と、携帯が鳴った・・「さっきの場所に戻って来れないか?」と言う親父の声だった。


俺は「ああ・・アイス食べながら氷河期の勉強をしていたよ」と言い、携帯を切る。


<ゴ~ン ゴ~ン>と、午後零時・・お昼の12時を知らせる鐘が鳴る・・


俺が「昼は何処で食べる」と言おうとした時・・・


<ユラユラ~グラグラ> 意識が朦朧とし・・


気が付いたら【白い部屋】に居た俺だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ