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パンダマン

「私たちと戦って勝てると思っているの!?」



 そう言うと、メアリーは男を睨みつけた。

 男の濁った声が聞こえた。



「それはこっちのセリフだぜ…。いったい、俺が一人だとでも思っていたのか…」



 街の中からたくさんの人影が現れてきていた。いつの間にか、二人を取り囲むように数人の男たちが立っていた。ゲラゲラと笑うと、目の前の男の黄ばんだ歯が揺れた。どうやら彼らは盗賊であるらしかった。




「お前たちみたいな、ガキが荒くれの街に来たらどうなるかわかってないようだな…」




 彼らはメアリーとアレックスを荒くれの街に迷い込んだ旅行者と思っているのだろう。

 盗賊たちの手にはナイフや剣が握られていた。しかし、その姿を見ても、メアリーだけは涼しい顔をしていた。




「ふーん、私たちにそんなことを言っていいのかしら~」




 彼女は自信満々だった。

 その顔を見ると、怒りがこみ上げてきたのか、一人の男が怒鳴り声を上げていた。





「どうやら痛い目をみないとわからないようだな!!」





 その声を聞くと、メアリーは深いため息をついていた。

 アレックスの方に視線を向けていた。

 



「ねえ、アレックス、どう思う?」


「え、アレックス、アレックスって…!? その剣、もしかして…!?」




 その時、盗賊の男たちの間から震えた声が聞こえてきた。

 アレックスを見つめると一人の男の声がした。




「ふーん、あなた、気が付いたみたいね~。ここにいるのは、伝説の勇者の血を引くアレックスなのよ~」


「ゆ、勇者だと…?」





 男たちはその場に立ち尽くした。

 すると、男たちの顔色が青白くなっていた。




「さっきね~、ドラゴンの丘でカースドラゴンを倒してきたところなのよね~」


「ドラゴンを倒したなんて…」



 勇者と聞いて、男たちは後ずさりをしていた。

 男たちの視線がアレックスにも向けられていた。すると、アレックスは、突然の出来事に戸惑いを隠せないでいた。


 メアリーが肘でアレックスを軽く突いた。

 アレックスは、メアリーの視線を感じると、すぐに勇気を振り絞ることにした。



 アレックスは腰に下げた剣をゆっくりと抜いた。




「そ…、そうだ!! ぼくがドラゴンを倒したんだ!!」





 アレックスは剣を掲げた。



 彼の姿は伝説の勇者のようだった。

 勇猛な姿を見て、男たちは驚き、恐れをなし、地面に転がりそうになっていた。




「くそっ、逃げるぞ!!」




 男たちの声がした。




「わかったみたいね。さあ、カンダータの居場所を教えてもらおうかしら~」




 メアリーの声が聞こえてきた。




 しかし、男たちはその言葉を聞いていなかった。気が付いた時、男たちは足早に男たちはその場から逃げ去っていった。男たちはすでに姿を消していた。




 それに気が付くと、メアリーはその場に立ち尽くしていた。

 彼女は複雑な表情を浮かべていた。





  ◇  ◇  ◇




 

 男たちの姿が消え、メアリーは苦笑いを浮かべた。

 その顔には一抹の不安が宿っていた。



「まあ…、ゲームでも似たようなものだったし…」



 メアリーの声が聞こえてきた。

 アレックスは深いため息をつき、不満そうな顔をメアリーに向けた。



「いったい、どうするんだよ…」


「まあ、大丈夫よ。こうなることは想定の範囲内ってことよ。さあ、行くとしましょうか~」


「いったい、どこへ行くんだよ!?」


「ああ、そっか、言ってなかったわね。私たちはパンダマンを探しに行くのよ!!」


「誰だよ。パンダマンって!?」


「忍者のクサナギ一族の人なんだよ~。自分の正義のため、白黒付ける、パンダの格好をしたヒーローをしているの。物語によく出てくるタイプじゃない?」




 彼女の話聞いて、アレックス理解不能といった顔をした。

 アレックスは困惑していた。



「よくわからねーよ。そいつがここにいるのかよ!?」


「もちろん。パンダマンなら、きっとこの誘拐事件のことも知っているはずよ~」


「よくわからないが、パンダマンはこの町について詳しいんだな…」


「ええ、そう。この町の裏事情にも詳しいはず。ああ、カジノも行ってみたいのよね~」


「オレは、賭け事とかやらないからわからないけど…」


「私もよ。ただ、攻略方法があるから大丈夫だとは思うけどね~。さあ、行きましょう!!」


「本当に大丈夫なのか~」




 メアリーの言葉に振り回されながら、アレックスは彼女の後をついていくしかなかった。

 ずっと、メアリーが楽しそうに歩いていた。


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