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青い夜空

 夜空をドラゴンが飛んでいた。


 青い夜空の景色を眺めていると、メアリーは嬉しそうな顔をしていた。

 雲一つない空である。



 その時、ドラゴンは不安そうな顔をしていた。

 メアリーが声をかける。


「ねえ、どうしてそんな顔をしているの?」


 すると、ドラゴンが返事をした。


「フェンリの森な…。あそこにはオレの天敵、フェンリルがいるからな…。何事もなければいいのだがな…」


「大丈夫よ、そんなことは気にする必要はないわ。あの場所で、フランソワが盗賊に襲われているアンドリュースを助けることになるの!! そして、今日、主人公のフランソワとフェンリルが契約をするのよ~!!!」


「そんなことがあるのか…。あの気難しいフェンリルが契約をするなんてあり得ないことだろうと思うのだがな…」




 ドラゴンは訝しげな表情を浮かべていた。

 



  ◇  ◇  ◇




 夜空をドラゴンが飛んでいた。


 その間、メアリーは考え事をしていた。どうしても、転生する前のことが思い出せないでいた。記憶がないというより、記憶を喪失しているような感じであった。ずっと、擦り切れてしまいそうな記憶が頭の中に残っていた。


 ただ、自分ではどうすることもできそうにない。ひとつだけ、サンタマリア魔法学院~テニスのプリンスを追いかけて~のゲームだけは思い出したいと思っていた。もしかしたら、主人公の姿を見れば思い出すこともできるかもしれないわ、そう思うと、メアリーはふっふっふっと笑っていた。



 メアリーが笑っていると、ドラゴンの声が聞こえてきた。



「おぬし、何を笑っているのじゃ?」


「秘密よ、ただ、ドラゴンさん、お聞きしますけど、あなたは転生する前に私が住んでいた世界のことを知っています?」


「異世界とはなんじゃ? わからない…、そんな世界があるとは聞いたこともないぞ…」


「そうなんでしょうね~。だったら、どうせ話をしたってわからないわ。それに、あなたってただのロリコンでしょ。私、そういうの苦手なのよね~」



 ドラゴンの返事を聞いて、メアリーは冷たく接していた。

 それを聞いて、ドラゴンは戸惑っていた。


「ろ…、ロリコンだと、な、何を言うか。オレは青い月にかかわる人物を探しているだけだからな。それは知っているんじゃろ!?」


「はいはい、冗談ですって。じゃあ、一つだけ教えてあげる。あなたが探している少女って、これから会いに行く女の子なのよ~」


「それは(まこと)か…」


「もちろん、本当のことよ。私は嘘なんてつきませんわよ~」



 ふふん、とメアリーは自慢気な顔をしていた。

 ドラゴンがその顔を見つめていた。



「なるほど、そう言うことか…」



 その時、メアリーがドラゴンの耳元で囁いていた。



「きっと、私は同じ目的の同士なのよ。だから、一緒に、サンタマリア魔法学院~テニスのプリンスを追いかけて~を楽しみましょうね!!」


「うーん、詳しいことはわからないが…」


「まあ、そうよね~」


「ただ、おぬしも月の民を探しているのだな。仕方がない。おぬしを手伝ってやろう!!」




 ドラゴンは嬉しそうに、バサバサと羽を羽ばたかせた。

 気が付くと、飛行スピードが上がっていた。青く照らされている空を切り裂くように進んでいった。



 

 ずっと、ドラゴンの背中から大地を眺めていた。

 こんな景色を見ていると、自分の住んでいた世界とは全く違うなと思っていた。


 青い夜が終わろうとしている。

 段々と、真っ暗な闇が大地を飲み込み始めていた。

 

 

 突然、メアリーはドラゴンに声を掛けた。



「ねえ、ちょっと待って。フェンリの森へ行く前、フランソワの住んでいるザイール村へ行ってもらえないかしら!!」




 メアリーは楽しそうに笑っていた。

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