え、私が戦わないといけないの!?
列車内で魔力の暴走が起きているらしい。魔力を制御することができず、現在、列車を止めることができなくなっていた。
その話が終わると、車掌は操縦室の方へ向かっていく。
後ろには、魔法で作られた兵士であるマモラナイトたちが続いていた。
マモラナイトとは、魔法で作られた騎士のことである。
マモラナイトやタタカワナイトと呼ばれるこれらの騎士たちは、自動で動き、都市の安全を維持していた。現在、魔力の操作ができないため、数体しか動かすことができなかった。そうしないと、マモラナイトが暴走する可能性があるという。
次第に、列車は不安定になってくる。
突然、列車がぎぃぎぃと音を立て、曲がり切れずに看板に衝突した。
激しい音が響くと、トラ猫は外の様子を見つめていた。
「うーん、魔力の暴走が起きているようじゃな……」
トラ猫がつぶやいた。
それを聞いて、ヒカゲが返事をした。
「もしかしたら『青月の民』の仕業かもしれません…。あいつらだったらこんなことをしてもおかしくはない。クロウ様、私は確かめに行ってまいります。シノブ様のことをお頼みいたします…」
「やれやれ、仕方がない…。シノブの案内役として、魔法学院へ行くだけだったのにこんなことになるとはな…」
トラ猫は不満そうであった。
「も、申し訳ございません…」
「まあ、よい。ところで、そこのメアリーとやら、どうじゃ、ワシらの手伝いをしてもらえないじゃろうか? 呪龍様も呪いを食べたいじゃろうし、損なことはないじゃろう。それに恩を売っておけば何かあった時、ワシがおぬしを助けてやろう。これはお前にとっても利益になる話じゃ。どうじゃ、お願いできるかな?」
トラ猫がメアリーを見つめていた。
しかし、メアリーは戦うつもりはないようであった。
「ふっふっふっ、大丈夫よ、私たちは何もする必要なんてないと思うの」
「どうしてじゃ?」
「アリブの王様であり、剣術に特化したターナーと、フランソワちゃんが全ての敵を倒してくれるからよ!!」
メアリーが返事をする。
その時、付き人のヒカゲの声がした。
「アリブの王、ターナー様のことですか?」
「そうよ、ターナーってチャラいけど、結構強いのよね~。だから、何かをする必要なんてないと思うわ~」
「あの…、ターナー様なら仮面をつけた女性から暴行を受けて、先ほど、自分の国に帰ってしまったという情報が来ていましたが…」
「え、嘘でしょ!?」
「本当です…」
「じゃあ、いったい、誰がハイジャック犯を捕まえたらいいの!!」
そう言うと、個室にいる全員がメアリーの姿を見つめていた。
トラ猫が返事をしていた。
「そういうことじゃ、メアリーとやら、ワシらも手伝ってやるからハイジャックとやらを倒しに行こうじゃないか…」
「え、私が戦わないといけないの!?」
「さあ、行きましょう!!」
「うそでしょ、全然、私は行きたくないんですけど~。海を見ていたいのよ~」
メアリーは不満そうであった。
しかし、ドラゴンによって部屋から連れていかれていた。
「えーーーー、なんで、私が戦わないといけないのよ~~~~~~~~!!!」
◇ ◇ ◇
メアリーたちは列車の通路を歩いていった。
通路の左右には、魔法で作られた鎧の騎士たちが並んでいた。
ただ、今は動かなくなっていた。
魔力の暴走のせいで動かせなかった。
「こうなると、ただのデクの坊でしかないな…」
トラ猫が笑いながら、コンコンと叩いてみても、騎士たちは全く反応がなかった。もちろん、マモラナイトやタタカワナイトの中身は空っぽであるからだ。
メアリーたちは操縦席の方に向かっていった。
段々、魔力が強まってきていることに、誰もが気が付いているようであった。
しかし、メアリーはそれに気が付いていなかった。
◇ ◇ ◇
1号車のドアを開けた。
すると、にわとりの声が聞こえてきた。
さらに、車内に視線を向けると、乗客とマモラナイトが争っていた。
乗客がマモラナイトを壊そうとしている。
なぜそんなことが起きているのか…。
ヒカゲが立ち止まった。
「乗客たちは操作されているようです。このにわとりの声を聞かない方が良いかもしれませんね!!」
ヒカゲの声がした。
しかし、メアリーは気にせずに歩いていく。
「待ってください、操作されてしまいますよ!!」
「大丈夫。私、こういうのに影響されないみたいなの!!」
そう言うと、メアリーはマモラナイトを壊していった。
そして、何事もないように前に進んでいく…。
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