表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/56

受験イベント

 メアリーは魔法学院の受験テストを楽しんでいた。

 

 魔法学院の試験はゲームに出てきた試験と同じもので、選択式で絶対に間違えないような問題ばかりだったからだ。これなら、勉強なんてしなくてもよかったんじゃないかしら~、とメアリーは思っていた。



 最後に、面接官との面談が行われることになった。その時、メアリーは面接官からひどい言葉を浴びせられることになった。段々と、彼女の顔は真っ赤になっていた。



 悪役令嬢であるから、それは仕方がないのかもしれない。ただ、面接官たちはメアリーに対して人間性を否定するような言葉を発していた。面接官がゲラゲラと笑い、メアリーは彼らの言葉に必死に耐えていた。実際、入試のテストでは満点に近い点数を取っていたため、面接を受ける必要すらなかったらしい。ただ、メアリーはそのことを知らなかった。自分の家に戻ると、メアリーは大きな声で叫んでいた。




「どうして、私が巨人族の末裔なのよ〜!! そんな設定はなかったはずなんですけど~!!!」



 屋敷の中に、メアリーの大きな声が響いた。

 その声が大きく、家族は耳を塞いだ。鼓膜が破れそうな声であった。




  ◇  ◇  ◇





 魔法学院での面接を終えると、メアリーは激怒していた。


 メアリーは自分がドラゴンを飼いならしていると話すと、面接官たちは笑った。ドラゴンが人に飼われているなんて聞いたこともないし、誰もそんなことを信じるはずがなかった。面接官たちは「ドラゴンを飼いならすという巨人族ですかね?」とメアリーをバカにした。それでよかったのかもしれない。本当にドラゴンがいると知られていたら、大問題になっていたに違いなかった。



「どうして、私が巨人族の末裔なのよ〜!!」




 メアリーは怒っていた。


 ドン、ドン


 ドンドン、ドンドンドンドン、ドンドン


 ドン、ドン


 ずっと床を踏み鳴らし、地震でも起きたかのように屋敷がグラグラと揺れていた。

 メイドたちの叫び声が聞こえてきた。



「とうさま、ダメです。家が壊れてしまいますよ。どうか、メアリー姉さまを落ち着かせてください…」


 弟のビルの声がした。


 しかし、父親は机の下に潜り込んでいた。そのまま動くことができなかった。

 揺れがひどく、普通に立つことすらできなかった。


 そのため、弟のビルがメアリーの部屋の前にやってきた。

 メアリーの部屋のドアを叩いた。



 ビルの声がする。



「姉さま、どうしたんですか? きっと、面接の件ですよね。し、仕方がないですよ…。だって、姉さまはおかしいんですよ、普通ではないんですから…」



 弟のビルは口が悪い。

 その言葉がトドメの一撃になったらしい。



 メアリーの頬から涙が流れ落ちた。


 くしゃくしゃな顔になりながら、メアリーは何かを話していた。

 泣いているため、彼女の話している内容を聞き取ることができなかった。



 屋敷の地響きが強くなる。


 屋敷の中にいる人々は思案していた。

 この家が壊れたら、明日からどうやって生きていこうかと。

 そんなことばかり考えていた。

 ただ、しばらくしてメアリーの鳴き声が聞こえなくなった。




 きっと、メアリーが泣き疲れて眠ってしまったのだろう。

 気が付くと、屋敷は平穏を迎えた。




 家族は呆然としていた。




 メイドたちが、父親のウィリアムに紅茶を用意してくれていた。

 ただ、コップを持つ手が震えていた。




 母親の声がした。





「いったい、どうしたのかしら? 小さい頃は奇麗なお洋服とか大好きだったのに…。最近、山を走り回ったり、すっかり、暴力的になってしまったわね…」



 父親は天井を見上げていた。

 まだ、大地が揺れてるような気がしてならなかった。



 ただ、暖炉の前では、フェンリルが子犬に化けてくつろいでいた。

 最近、普通の子犬でしかなくなっていた。




 メイドたちが不安そうな顔をしている。

 父親のウィリアムの声がした。




「すまない。君たちは休みなさい……」


「はい、わかりました…」




 その言葉を聞いて、メイドたちが部屋から離れていこうとしていた。



 父親は椅子に座っていた。

 いったい、どうしたものかと思案していた。




 紅茶が冷めていく。





 父親のウィリアムが立ち上がった。

 突然、家族会議が始まろうとしていた。





「家族会議を始めようじゃないか…」





 そう言うと、大きなテーブルの前には母親のマチルダと弟のビルが集まっていた。

 ただ、兄のゼクトは自室から出てこなかった。



 家族会議が始まると、ごほんっと父親は咳をした。



「どうやら、メアリーについて話をしなければならないようだ。今日、メアリーはサンタマリア魔法学院の面接で言われたことが気になっているみたいだ…。私はメアリーが魔法学院に合格しても、行かせるつもりなんてなかった。だが、今日のように暴れるようなことがあったら、きっと、この家は崩壊してしまうことになるだろう…」



 父親のウィリアムは真剣な顔をしていた。



【応援よろしくお願いします!】



 「面白かった!」



 「続きが気になる、読みたい!」



 と思ったら



 下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。



 面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!



 ブックマークもいただけると本当にうれしいです。



 何卒よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ