1/10
エピローグ 世界から排除された男
≪この世に魔法使いがいるとするならば
きっとそいつは俺にとっての悪魔だ
何故なら俺は魔法戦争で全てを失ったからだ≫
スフィアはそう思った
スフィアは孤独だった
孤独に苦しんでいた
世界から排除され続けるという呪力魔法で
ずっと世界から排除されていた
『死んでいたようなものさ』
生命は死んでいないが、世界から切り離された存在
そして時は経過した
パンドラボックス 希望が詰まっているという箱
その箱が開けられた時、スフィアは二度目の人生をスタートする事となる