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第17話 溢れる想い(結奈視点)

 いつもなら悠君に夕食を作る時間だけど、叔父さんと食事の約束をしているみたいなので今日は無しだ。

 おまけに、パパは今日から出張に行ってしまったし、ママはおばあちゃんの家にお泊まりなので一人だ。


 おばあちゃんは、おじいちゃんが死んじゃってから一人になってしまった。なのでママがたまに顔を出すようにしている。


 一人なので夕食は簡単なもので済ませてしまった。早めにお風呂も入ったし後は寝るだけだ。


 お風呂……自然と今日の事件を思い出してしまう。

 悠君に裸を見られてしまった。思い出すだけでも顔が熱くなる。

 自室のベッドに倒れ込み枕に顔をうずめて悶える。


「〜〜んっ〜〜っ〜〜」


 鍵を掛けていなかった私が悪い。悠君を責める気など一切ない。

 買い物に行ったら汗をかいてしまったからちょっとシャワーを借りたのだ。

本当は悠君に一言声をかけるつもりだったけど、いなかったので借りてしまった。


 汗臭いまま悠君には会いたくなかったからしょうがない。今思えば、家に帰って浴びればよかった。


 あの時の光景を思い出す。悠君の視線は私の裸を夢中で見つめていた。その事実が自分でも驚くほど嬉しかった。私に興味を持ってくれていることがわかってとてもドキドキした。

 熱い視線が私の胸に……お腹に……手足に……


 見られて喜ぶなんて変態みたいだけど、大好きな相手だからしょうがないと思う。

 伊達に十年以上初恋を拗らせていない。


 恥ずかしさと嬉しさで頭がふわふわしていたが、突如心配事が浮かぶ。


「私の裸、変じゃなかったかな……」


 いつ見られても大丈夫なようにスタイルには気をつけている。太っていないと思う。

 胸も大きいけど、悠君は大きい方が好きなので大丈夫なはずだ。

子供の頃、胸が大きくなり変なのではないかネットなどを使って色々と調べた事がある。


 それによれば変なところはないと思う。どちらかといえば綺麗な形をしているはずだ。

 先端も淡い桃色をしているし、あまり大きくない。

 男の子はピンク色の方が好きだと書いてあった。一体どうやって調べたのかわからないけど、参考くらいにはなると思う。


 それに悠君が顔を真っ赤にしていたし、興味を持ってくれていたみたいだから大丈夫だと信じたい。


「悠君……顔を真っ赤にして可愛かったなぁ」


 下腹部が熱くなる。自然と手が伸びてしまう。

 ネットで調べ物をすると、そのほかの事も一緒に出てきてしまう。もちろんエッチなこともだ。


 そのせいで変な知識がついてしまった。ダメだとわかっていてもついつい見てしまう。

 私がこんな変態な女の子だと知ったら嫌われちゃうかな……

 下半身に伸びた指を動かす。


「んっ……ゆうくん……」


 切ない声が漏れる。

 こんなになってしまったのは悠君のせいだ。小さい頃からずっと大好きだ。話す機会が減っても想いは弱まるどころか増すばかり。

 想いが強くなるのに対して会話をする機会も少なく、触れ合う機会なんてほとんどない。

 悠君への想いが私をおかしくする。


 ごめんね、こんなエッチな女の子で……


 しばらくして、私はそのまま疲れて眠ってしまった。

結奈の方が拗らせていますね…



書いていて自分でもびっくりするほど、攻めた内容になってしまいました。

なんでこんな内容になったのか自分でも分かりません。

苦手な方がいたら申し訳ありません。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ええい、焦ったい早くくっつけ でも、この焦ったさも、良いなぁ
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