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第15話 お風呂場でのハプニング

 結奈が夕食を作りに来てくれるようになってから初めての休日だ。

 昨日の夕食の時に、今日はお昼ご飯を作りにきてくれると言っていた。なのでその前にランニングをしてしまおうと思う。


 結奈の隣に立てるように再開したトレーニングを長い時間出来るのは、やはり休日くらいしかない。これまでもよく休日になると走りに行っていた。


 ジャージに着替えてから家を出る。

 家から少し離れたところに公園がある。特に何もなく、ただ広いだけの公園だ。子供たちがサッカーをしている姿をよく見かける。あとは、俺と同じように走りに来る人も結構いる。どちらかと言われれば、走っている人の割合が多い。この公園はランニングをするにはうってつけの場所だ。


 公園に到着すると、数人走っている人の姿があるだけで人はほとんどいない。

 準備運動を終えて走り始める。最初はゆっくりしたペースで走る。ほとんど早歩きくらいのスピードから始める。そして少しずつペースを上げていき、ちょうどいいところでその速さをキープする。

 走りながらも呼吸のリズムを整える。久しぶりに走ったが、思ったよりも早く以前の状態に戻すことが出来そうだ。


 しばらく走り続けた俺は、ペースを落としていき公園の中を歩き始める。いきなり走ることをやめると体への負担が大きくなってしまう。歩きながら呼吸を整え終えると、今日のランニングを終了した。


 かなり汗をかいてしまったので早く家に帰ってシャワーを浴びたい。まだお昼になっていないが、結奈が来る前にはこの汗臭い格好をどうにかしなくてはいけない。臭いと言われたら多分一週間くらい凹む自信がある。


 気持ち早めに家に帰ってきた俺は、まっすぐ風呂場へと向かい扉を開ける。


「ふぇ…?」


「え?」


 一瞬思考が止まる。扉を開けた先には一糸纏わぬ姿の結奈が立っていた。髪がしっとりと濡れており、とても艶やかだ。

 結奈もこちらを見たまま固まっている。

 結奈の裸体に視線が惹きつけられてそらすことが出来ない。


 豊満な綺麗な形をした胸。ぷくりとした先端は綺麗な桃色をしており、つんっと上を向いている。その柔らかそうな胸は、呼吸に合わせて上下に動いている。

 そして、大きな胸と対比されるような細い腰。強く抱きしめたら簡単に折れてしまいそうなほどだ。くびれの曲線は美しく扇情的だ。へそに向かって水滴が体を伝う。


 すらりと伸びた手足は、血管が浮き出るほど白く透き通っている。

 あまり魅力的な姿に呼吸をするのも忘れてしまう。


 結奈の顔がみるみる赤くなっていき、瞳が潤む。胸の部分が膨らみ、そして――


「きゃぁぁぁぁっ」


 家中に結奈の悲鳴が響き渡る。


「ご、ごめん!」


 慌てて扉を閉める。心臓がバクバクしているのがわかる。体が熱い。


 ずっと大好きな女の子の裸が脳裏に焼き付いて離れない。おそらく一生忘れることの出来ない衝撃だろう。十年以上片思いをしている女の子の裸だ。忘れる方が難しいに決まっている。


 興奮を押さえつけるように深く深呼吸をする。だが、一向に治る気配はない。


 すると、風呂場から結奈の声が聞こえてくる。


「ご、ごめん。鍵かけ忘れてた……」


「俺こそごめん」


「お昼ご飯を作りに来たんだけど、ちょっと汗かいちゃったからお風呂を借りてたの……」


「そ、そうだったのか」


 若干の沈黙ののち、結奈が震えた声を出す。


「そ、その……見たよね? 私の裸……」


 さっきの光景がフラッシュバックされ言葉を発することが出来ない。頭の中はさっき見た結奈の綺麗な裸でいっぱいだ。


「〜〜っ〜〜っ」


 中から悶えるような声が漏れる。


「悠真君も使うよね?……すぐに出るから……」


 それと同時に服が擦れる音が聞こえ始める。居ても立っても居られなくなった俺は、風呂場から離れて自分の部屋に駆け込んだ。

ラッキースケベは当然のように起きますよね…


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― 新着の感想 ―
[良い点] 幼馴染との恋愛でお風呂場での鉢合わせは避けては通れぬ道です。ラッキースケベは悲鳴からの見られた子が照れるところに萌えますよねぇ。嫌悪ではなく照れるところが重要です。 [一言] よくやった!…
[一言] 悠真「・・うぅ」 先輩「フン、こんな弱い男のどこがいいんだ僕といる方が守ってやるし町を歩いても釣り合いが取れるんだから僕と恋人になるべきだこのままだと君の人生に汚点がつく」 氷華「悠くんの事…
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