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タイガルフ  作者: 波左間たかさ
あの日の約束
75/81

5

 あのアクセルとブレーキを踏み間違えたような告白から四年が経ち、俺たちは大学を卒業して社会人になった。

 関係はあの頃より近くなり、触れてぬくもりを感じられるほどになった。

 俺は建築会社に、紗栄子は中学校の教員に。お互い無理のないペースで会い、日常的に今日会ったことについて夜更けまで電話で語った。


 更に二年が経ち、二人で同棲を始めた。それまでに大きなケンカは三回ほどあったが、なんとか仲直りすることができた。

 ついでに一回目は「紗栄子の誕生日を忘れていた」これは完全に俺が悪い。二回目は「クリスマスに仕事の予定が入ってしまった」まさかノンフィクションで「私と仕事、どっちが大事?」と聞かれるとは思ってもいなかった。三回目は「デートより家でまとめ買いした漫画を読みたい」と言ったときだ。これも俺が悪いな……

 ケンカの原因は大体俺だった。


 同棲して更に二年が経った。俺は紗栄子にプロポーズし、見事「はい」を勝ち取ることができた。

 そして結婚と言えば一つやらねばいけないことがある。これまでも何度かあったことがあるが、正式に紗栄子の両親にあいさつに行かなければならない。

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