お風呂に入らない子への童話(童話)
お風呂嫌いの子どもに「何かお話してよー」と言われ作った話。
お風呂に入るようになりました。
それには名前がない
だれもそれを呼ばなかったし名付けなかったから
それは真っ黒でもじゃもじゃでとがっていてベッタベタ
それは上に住んでいる
それは夜になると降りてきて
こっそり家に忍び込む
それは臭い頭が大好き
寝ている子どもの頭の匂いを嗅いで
「うーん・・今日頭をあらったな」
といって、次の家に行く
次の家でも子供の頭をかぐ
くんくんくんくん
「昨日洗って今日は洗ってないな」
そういって子供の頭をべろりとなめる
次の家でも子供の頭をかぐ
くんくんくんくん
「昨日も今日も洗ってないな」
そういって子供の頭をべろりべろりとなめる
次の家でも子供の頭をかぐ
くんくんくんくん
「しばらく洗ってないな」
そう言って子供の頭をべろりべろりべろりとなめる
次の家でも子供の頭をかぐ
くんくんくんくん
「くさいぞ!くさいぞ!だいぶ長いこと洗ってないな!」
それはうれしそうにさけぶと
その子の髪の毛を切って、みーんな持って帰っちゃった
夜寝る前の読み聞かせのかわりに。
読み聞かせだと、楽しくなってしまって寝れない子に、電気を消して創作話しを聞かせています。
設定を大まかに覚え、ご自分の言葉で子供に話してあげてください。