メールから
前回の続き。
香織と智江は、DVD を出している会社、
もっと正確に言うと、
「DVD 付の本」を出している会社に、
どうやって連絡したらよいのか考えた。
「や~さんの会社で、無理やり出演だとヤバい」
「私たち、ビデオカメラなんて持ってないし」
「買うおカネがない」
「1日4時間だから仕方ないのかもしれないけど、
日給4000円」
「手取り10万円にもならない」
「この○○出版だけど、まずはメールしてみない?」
「文字だけの」
「そうそう。向こうの了解をもらってから、おむつの写真を添付するとか」
「おしっこをもらして、かなり汚れたやつのでしょ?」
「私たちのスマホはドメイン指定だから、
迷惑メールは来ないじゃん。まずは、お試しでメールしちゃおう」
「いつまでに、どういう返事が来るかね」
「ヤバかったらだめということで」
「どっちがメールするの?」
「本とDVD の持ち主だから、私がメールする」
「よろしくね」
智江が○○出版にメールを送ることになった。