いつもの朝
ーーーーーーピピピ ピピピ ピピッ
朝7時きっかりに起床
用意されてる朝食を食べて身支度を整える
鏡の前で僅か二分で終わる身だしなみチェック
鏡に映る平凡な顔
可愛くもないし、かといってそれほどブサイクでもない(そう思いたい)
髪は肩にかかるくらいの長さでいつもそれを後ろで一つ結び
面倒くさい時はそれすらやらない
直らない寝癖をつけたままでの登校は数え切れないくらいある
オシャレなんてものとは無縁だから化粧の仕方も分からないし別にしなくても死にはしないから分かろうとすらしない女の子
それが私、仁科 巴
家族構成は父、母、私の三人家族のマンション暮らし
家族仲は決して関係良好とは言えないけど、まあそれはいい
朝からする話でもない
通ってる高校は徒歩15分ほどでつく近くの都立高校で偏差値の方は良くも悪くも平均的な学校
そのためか校則も若干緩く、まあ良くいえば自由、悪く言えば放任
あれ?放任って悪く言ってる?これって悪いの?………いいや、スルーしよう
いつも通りの時間に身支度も終わりいつも通りの時間で家を出る
「「「行ってきます」」」
両側で同時に聞こえるドアの開く音と重なる三つの声
そして今日も1日が始まる