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モンスターランド  作者: 牧名もぐら
序章
3/6

プロローグ

 青い空、静かな海、木漏れ日の差し込む森林。野の草花は風に撫でられ、さあさあと音を立てる。

 森から野に、一組の男女が走り出てきた。手を繋いで走る男と女は背の低い植物を踏みしめて、自分たちの生命を感じる……木々を薙ぎ倒して迫り来る、巨大な機械の怪物によって。


 怪物は自分の倒した木を持ち上げ、二人に投げる。振り返った二人は必死の表情で頷き合うと、自分たちに放られた木に手を伸ばす。すると突如として強風が起こり、木は本来の放物線より外れた。


 怪物が忌々しそうに声を上げる。再び逃走を始めようとした二人に、影がかかった。空より降下する、新たな機械の怪物。飛行を可能とする機関を持ち合わせているようには見えないそれは、風も音も立てずに二人の前に立つ。怪物が腕を振るって、男が弾き飛ばされた。女には、男がどこに飛んだのかすら分からない。女が逃げ出そうとすると、怪物は血の滴る手で彼女を掴み、金切り音のような悲鳴を聞きながら、握りつぶした。陽のさす平原に、草花は揺れる。


 モンスターランド。子供の考えたようなそれがその星の名であり、その星がどのような場所なのかを端的に表す言葉でもあった。

 広大な地には強大な金属生命体である機械種がはびこり、その多くが理由もなく人類種を駆逐しようとしている。そこに文明らしい文明はなく、機械種はひたすらに徒党を成し、森を荒野を山を行く。


 意思を持ちながら……そのためだけに、生きているかのように。


この物語は作者である私こと牧名もぐらが、幼少時代におもちゃ等で行っていたごっこ遊びの内容を洗練し小説化したものです。故に、所々子供じみたネーミングや設定があり、また目に付くものかと思います。しかしこの物語はその由縁するところにより、幼い私と共にいてくれた友たちの物語ということになります。私は私に物語を想像することの楽しさを教えてくれた彼らに対する恩返しのつもりで、この物語を書きます。どうか、生暖かい目で見守っていただければ幸いです。

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