1/10
プロローグ
2万字ちょっとの拙く短い物語です。
二時間おきに更新して、投稿本日20時に完結します。
短い作品なので、ぜひ最後まで読んでください!
最初は特につまらないと思いますが・・・
「頼む。何があっても守り抜いてくれ」
暗く光を閉ざした部屋で、壮年の男が深々と頭を下げた。
それに倣って、後ろに控えている数十人もの人々までもが頭を下げた。
誰も躊躇することはなかった。地に額がつくまで低い姿勢だった。
それに対し、男たちの目の前に座る少女は
「分かりました。この命に代えても必ずや――」
まだ十代半ばにしか見えない風貌で、年齢にそぐわない殺気だった空気を纏っていた。
男たちはその年若き少女の言葉を聞いて一安心した。
「これで我らも心置きなく死ねる」
男はそう言った。何とも穏やかな声だった。
「……他にも道はあります」
少女は、渋い顔をして言った。
少女は分かっている。彼らを止めることはできない、と。
「確かに、他にも道はあるだろうな。しかし、我々はこの道を歩むと覚悟を決めたのです」
男たちの表情はとても朗らかだった。
「龍泉寺の魔術は今代をもって滅びの道を歩みます」




