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???の場合
「さて、そろそろあの時期かな」
そういって重い腰を浮かす
私の職業は警官だ、しかし銃は装備していない。
というよりは装備ができない。
その代わりといってはなんだが対人格闘を体得している。
例え拳銃相手でも距離さえ詰めてしまえば充分に相手を圧倒できる。
「今回は助けられるかな?」
そう呟き自分の席を後に目的地を目指す。
「何度見ても慣れないなぁ……、ここは」
薄暗い中不気味にそびえ立つ荒れた建物を見上げる。
「とりあえず早く侵入しなきゃ」
そういって錆びて重くなった扉をゆっくりと開いて中に入って行く。