バレンタイン
「バレンタインだよ、チョコあげるよ!!」
2月14日の朝、俺こと鈴谷夏樹は隣の家に住んでいる幼馴染、熊野冬菜のダイレクトコールによって、眠りから目覚めた。
なんで話しかけたぐらいで俺が起きるわけがないのだが、さすがに朝っぱらから腹にダイブは痛いし起きる。
「なんだよ、こんな朝っぱらから…バレンティンがどうしたんだよ、ホームランでも打つのかよ」
「ちがうよ!バレンティンはホームラン打つかもしれないけど、バ・レ・ン・タ・イ・ンだよ!」
「知ってるよバレンタインぐらい、ホルスタインの仲間だろ?」
「それは牛だよ、チョコを渡しに来たの!」
「あぁ?こんな朝から?」
「そう、こんな朝から」
さて、今話している時間が何時だか分かるだろうか。
大抵の人は寝ている時間の朝5時である。
「お前、今何時かわかってるのか?」
「え?5時でしょ?」
「でしょ?じゃねぇ5時だぞ時間考えろってかどうやって俺の部屋に入った」
「そりゃ…窓から…ね!」
「窓からっておい…なんで窓にこんなきれいな穴が開いてるんですか」
「そりゃ、開けたからに決まってるじゃん」
「こんな寒い時期に窓をくり抜くアホがどこにいるんだよ」
「ここでーす」
「寒いつか出てけ…ねみぃよ」
「ほら、私で温まってよ、ね!」
そんなことを言っている冬菜の格好を重たい瞼を起こしながら見るとパジャマである。パジャマ、聞こえは言いかもしれないが、かなり乱れており少し覗き込めば見えてはいけないとこが見えるぐらいだ。
朝に一般高校生がこんなものを見せられた日にはもれなく大変なことになる。もちろんアレ(・・)も大変なことになる。
「そんな格好で年頃の女の子が誘うんじゃありません。早く俺の部屋からでていくんだ」
改めて見てしまった幼馴染の姿に動揺しながら部屋から出ることを促す夏樹。
「あーこんなとこに温かいオフトンがー」
わざとらしい言い方で再び夏樹が寝ていた布団にダイブする。
避けるわけにもいかず毛布をクッションにしつつ受け止める。
まぁ冬菜が俺に四つん這いでまたがってる格好になるわけで…
「朝から騒がしいと思ったら…あら、あらあら今日はお赤飯かしらねー」
ノックもせずに開けられたドアにお母さんがいらぬ誤解をしている。
これはまずいのではないだろうか…
「今日は学校休んでもいいわよーその代わり静かにヤッてね?」
「待つんだかあさ「それじゃあお楽しんでねー」
話をきいてくれないだと…!?
「さぁお母様にも許可をとったことだし続きしよ?」
確かに冬菜はスタイルは若干ひかえめだが、女の子らしい体系をしている。正直いってかわいい…しかし俺が知ってる幼馴染はこんなに積極的ではなかったと思う…。なんかスタイルの話じゃないが、ひかえめであまり好意を人に表現するのが苦手だったはずだ。
よく考えるとこの状況は非常に冬菜に押し倒されたまんま10秒ほど経過している。
「ふ、冬菜さん?もうそろそろ退いてもらってよろしいですか?」
自然となぜか敬語になってしまった。
「………」
そのままとろけた目になっている冬菜。
「………?」
頭に?を浮かべていると冬菜は自身を支えていた腕に力を抜きダイブしてくる。
もちろん間に布団があり直接、肌が触れ合っているわけではないが逆に布団の上から抑えられて身動きが取れなくなっている…
すると、体をうまいこと回転させ冬菜は布団の中に潜り込んできた。
「ふふふ…これで二人だけの空間」
毛布の中に年頃の男女二人これはことが始まってもおかしくない
「お、おいこんないきなりでいいのか…?」
動揺、焦りが隠し切れない夏樹。
「いいでしゅよこうでもしないと…」
突然、冬菜の呂律が、回らなくなった。
「おい大丈夫か?呂律回ってないぞ?!」
「らいじょうぶれす、らいじょうぶれす」。
「本当に大丈夫か…?」
冬菜は幸せそうに夏樹のよこで寝てしまった。
「さて、状況が読めないぞ…?布団からも出れないし生殺し状態なんだが…?」
「んっ…んぅ…」
かわいい寝息を立てて寝ている冬菜、どことなく冬菜から酒の匂いがした…
「まさか…酔ってたのか…?」
そう、あとで聞いたがウイスキーボンボンで冬菜は酔ってたそうな
すみません…書き途中な上に無理やり終わらせてしまって…
はい自分の力不足&計画性の無さのせいで時間がなくこんなものになってしましました…