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不死身少年と死神少女  作者: YUKI
罪悪感と生神少女
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ep7 友達

今回でep7となりました。

今回からしばらくは青葉と岡崎を中心に話が進みます。

 青葉「何で俺が実行委員なんかになってんだ?俺はずっと寝てただろ?」


 岡崎「うん、だから勝手に決めたんだよ。」


 岡崎はあっけらかんとそう言った。


 俺を実行委員にしたのはこいつだろう、と青葉は思った。


 生徒会執行部と学級委員長を兼任することは珍しいことなんかじゃない。


 むしろそっちの方が自然なくらいだ。


 そして、行事におけるクラスの役割分担などは


 学級委員が司会をしながら決められていく。


 岡崎が青葉を実行委員に指名したのは明白だった。


 だが、青葉には分からないこともあった。


 自分はこの学校では不良だと思われているようなやつだ。


 間違いなくこのクラスの大半の奴も、


 俺のことを嫌っているか恐れているかのどちらかのはずだ。


 そんな俺を実行委員にしたということは・・・


 青葉「嫌がらせか?」


 岡崎「えっ?」


 青葉「俺を実行委員にしたのはお前だろ?


    俺がお前に何か害を与えたなら謝る。


    だから、実行委員長の話は無かったことにしてくれ。」


 岡崎はきょとん、とした顔になった後、慌ててこう言ってきた。


 岡崎「嫌がらせなんかじゃないよ~。


    確かに実行委員にしたのはあたしだけど。


    べつに害も与えられて無いよ。」


 青葉「じゃあ、何で俺みたいな奴を選んだんだよ?


    俺がどういう奴なのかは知ってるだろ?


    それとも、罰ゲームとかそういう類か?」


 岡崎「それも違うよ~。


    あたしは本心から青葉くんにやって欲しいと思ったから


    実行委員に指名したんだよ。


    それにそれだけじゃあまりにも勝手だからあたしもやることにしたんだよ。」


 どういうことだ?青葉はますます混乱した。


 俺にやってほしいから実行委員に指名した?


 俺が行事に非協力的なのは知ってるはずだ。


 なのに、何で俺を?


 しかも、こいつは自分も実行委員をやると言ったらしい。


 だったら俺なんかよりも自分の友達を指名したほうがいいに決まってる。


 考えれば考えるほどに正解からは遠ざかっているような気がした。


 青葉「教えてくれ、理由を。


    俺には見当がつかない。何で俺を指名したんだ?」


 岡崎「分かったよ。その理由っていうのはね・・・」


 青葉はごくりと喉を鳴らした。


 岡崎「あたしが青っちと友達になりたいからでしたー!」


 青葉「・・・・・・・・・は?」


 予想の斜め上どころか垂直にぶっ飛んだような言葉だった。


 俺と友達になりたい?何で俺なんかと?


 友達になりたいから指名した?そんなことで?


 青葉は余計に混乱した。もちろん青っちと呼ばれたことについてもだ。


 なぜ急に呼び方が変わったのだろう。


 青葉「何で俺と友達になりたいんだ?


     あと、青っちて呼ぶのをやめろ。」


 岡崎「だってあたし、青っち以外のクラス全員のメアド知ってるんだよ?


     ここまできたら全員分集めたくなr「帰る。」じょ、冗談だよ~。」


 どうやらこいつはどう頑張っても、俺を家に帰してくれないらしい。


 それどころか呼び名のこともスルーされている。


 執行部に異議を申し立てたところで、


 問題児扱いされてる俺じゃまともに聞いてもくれないだろう。


 青葉はいくつかの考えを頭に思い浮かべた結果、


 途中で岡崎をまくことにした。


 青葉「・・・分かった。なるべく早くしてくれ。


     俺にもやることがある。」


 俺の言葉を聞いた岡崎は顔を輝かせて、


 岡崎「うん!分かったよ!」と言った。


 何がそんなに嬉しいんだろうか・・・。


 結局岡崎のことはよくわからないまま、青葉は教室を出て行った。


感想等お待ちしております。

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