ep20 接触
絶賛テスト期間中のYUKIです。
正直、勉強したくねえorz
実はテスト終わったら修学旅行なんですよね・・・。
はあ、欝だorz
綾川「あんた、本当バカなの!?」
呆気に取られていた綾川が、
最初に青葉に向かっていった言葉がそれだった。
青葉「バカなのかもな。」
青葉は憮然とした態度で言う。
あまりにも堂々とした態度に綾川は少々呆れていた。
いくら友達を助けるためとはいえ簡単に命を賭けるというのだ。
普通の人間にも出来ることではないし、
ましてや他人に対して関心の薄い青葉がだ。
全く意味が分からない。
橘「・・・青葉さん、本当に本心であんなことを言ったんですか?
もし、私やあかりちゃんに対する同情から来るものなら
こんなことやめるべきです。
幾らなんでもあなたが命を賭けることはないはずです。」
橘が心配そうな声を発する。
彼女は自分たちのせいで青葉が命を賭けようとしていると思ったのだ。
青葉「それは違う。
この決断は俺のためでもあるんだ。
さっきも言ったが、これは俺のケジメだ。
俺自身が望んでやることだ。
お前が気負うことじゃない。」
青葉は橘に静かに声を掛けた。
しかし、綾川はなおも食い下がる。
綾川「勝算はあるの?
あなたにとって不利な展開になるのは確実よ。
相手は3人。しかも、拳銃を所持している。
対して、あなたは1人だけ。
加えて武器の携帯はおろか
体を自由に動かせるかどうかすら怪しい。
無謀以外の何物でもないわ。」
青葉「勝算ならあるさ。」
青葉はあっさりと言い切った。
綾川「随分自信があるようね?じゃあ聞かせてもらおうじゃない。
その勝算とやらを。」
青葉「まず、第一に俺は死なない。」
綾川「なんでそうなんのよ!?」
青葉の言葉にわずか1秒で突っ込みを返す。
橘「すごい反応速度・・・。」
青葉「ああ、今のは俺も驚いた。」
綾川「私はあんたの突拍子の無い答えに驚いてるわよ!
いかにも作戦ありますよオーラ出しといて、
いきなり俺は死なないって何考えてんの!?
その意味不明なポジティブシンキングを
まず、第一に改めろ!!」
息もつかせぬスピードで綾川は青葉に言い放った。
橘「すごい肺活量・・・。」
青葉「ああ、今のも驚いた。」
綾川「だ~か~ら~!
っていうか橘さんも茶化さないでよ!!」
青葉「まあ、落ち着け。このままじゃ話が進まない。」
あんたが話を遅くしてるんでしょうが!、という怒りの言葉を
ギリギリ綾川は飲み込んだ。
青葉「死なない・・・ってのは確かに言い過ぎかもしれない。
だけどこの数週間、
お前がもたらした死を俺は全て回避してきたんだぞ?
死なない可能性が無いわけじゃない・・・はずだ。」
綾川「そんな根拠の無いことを・・・。」
青葉「それにな。あいつを助けるには
お前たちの力も必要だと思うんだ。」
綾川「私たちの」
橘「力?」
青葉「なぜ分けた・・・って
そんなことに突っ込んでる場合じゃなかったな。
相手は複数だ。
どんなに隙を突いたとしても俺1人だけじゃ無理がある。
だけどこちらも複数でなら勝算はある。
作戦も・・・一応はあるしな。」
綾川「作戦、あったの?」
青葉「いくらなんでも全くの無計画じゃねえよ。
出来れば使いたくは無い作戦だけどな。」
綾川「話してみなさいよ。」
青葉「ああ。作戦の内容は・・・」
橘「そんなっ・・・危険すぎます。」
作戦を聞いた橘は作戦に反対した。
綾川「同意見ね。バカげた作戦だわ。」
青葉「綾川・・・。」
綾川「だけど・・・悪くは無い。
というかむしろよく出来てると言ってもいい。
その作戦は確かに私たちにしか出来ないしね。
ま、実行せずに済めばそれが一番いいんだけど。」
橘「綾川さんまで・・・。」
青葉「橘、危険なのは百も承知だ。
でも俺たちにはもう迷ってる時間は無い。いいな?」
橘「・・・こんな危険なことにあなた方を巻き込んでしまった
自分に腹が立ちます。
本当は私が1人で解決しなくちゃいけないのに・・・。」
橘は悔しそうに唇を噛んだ。
青葉はそんな橘に少しだけ微笑む。
青葉「そんな顔すんな。俺がやりたくてやってることだ。
・・・じゃあ行くか。」
綾川「ええ、そうね。」
3人は歩き出した。それぞれの思いを胸に------------
リーダー「結論は出たか。」
竹田「ああ、今からそっちに少年が行く。」
リーダー「ほう。メンツメンツとうるさい警察が
よくもあっさり決めたものだな。」
竹田「・・・・・・・・・。」
リーダー「まあいい。俺たちにとって決して悪い話ではないからな。
食料、水分、武器の非携帯等忘れるなよ。」
そういい終わり電話が切れた。
竹田「もう、命の保障は出来ないぞ。」
青葉「覚悟は出来てます。」
青葉は竹田をまっすぐに見て言った。
来栖「青葉くん。決して、決して無理はするなよ・・・。」
来栖が青葉に声をかける。
青葉「来栖さん、行ってきます。」
青葉はできるだけ普通に声を出した。
綾川と橘は何も言わずに青葉を見つめる。
それから約2分後・・・銀行のシャッターが開いた。
その場にいる全員に緊張が走る。
中から坊主の男が出てきた。
青葉は無言で男に向かって歩き出した。
そして、青葉と坊主の男が向かい合う。
坊主「へえ、なかなか威勢のよさそうなガキじゃねえか。
・・・余計なことはすんなよ?」
拳銃をちらつかせて男が言った。
青葉「元からそんな気はない。」
坊主「へっ!そうかい。
じゃ、来いよ。お前が先に入れ。」
青葉と男が銀行に入っていく。
青葉たちの戦いが始まった------------------------
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