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不死身少年と死神少女  作者: YUKI
罪悪感と生神少女
2/32

ep1 少女との出会い

ep1投稿しましたYUKIです。

今回から本編です!

基本的には週1更新になりますのでお願いします。

 2012年 4月7日 


 数々の学校が入学式を行うこの日、物語の主人公、青葉(あおば)リョウが


 通う高校も同様に入学式が行われた。


 彼は高校2年生であり、特別この式に思いがあるわけではない。


 クラス替えによって配属された教室に入り、


 そこで担任の挨拶を聞き、体育館に移動。


 入学生たちの名前や校長先生の話を適当に聞き流し、教室に戻る。


 新学期からの心構えを聞かされその日は解散となった。


 特に感想の無い、いつも通りの日々。


 彼は学校からの帰り道を歩いていた。


 さて、何の変哲も無く始まったこの物語。


 だが、残念なことにこの物語は早くも終わりを迎えそうだ。


 というのも彼は今、横断歩道を歩いている。


 もちろん、信号は青だ。


 が、それを無視して一台の車が彼に突っ込んで来ようとしている。


 つまり、死が彼に迫っているということだ。


 が、彼は全く気づかない。


 焦る事も、戸惑う事も無く、悠々と歩いている。


 このままでは、間違いなく死んでしまうだろう。


 それではみなさん、とても短かった物語だったが付き合ってくれてありが




 キィィィィィィィィィィィドガッ!!!




 ・・・信じられないことが起きた。


 彼に突っ込んでくるはずだった車が、側面から別の車に追突されたのだ。


 一瞬で事故現場となってしまった町中。


 救急車を呼べ、などの声や悲鳴が響く中、


 彼は事故現場を一瞥しただけで歩き出した。




 先ほどの事故を意に介さず、青葉は歩き続けた。


 が、またしても彼には危険が迫っていた。


 彼が今歩いているのはマンションが並ぶ住宅街。


 そのマンションのうちの1つから、何かが落ちた。


 その正体は花瓶。


 このままでは彼の頭に当たり彼は死ぬ。


 どうやら今度こそ、この物語は終わるようだ。


 それでは、みなさん短い間だったがだったがさような




 ヒューーーーーーーガシャン!!!




 花瓶は彼の頭に当たるはずだった。


 が、その悲劇は実現することは無く、花瓶は地面に激突して割れた。


 彼は当たる直前、財布を落としそれを拾ったのだ。


 彼は歩くのを止めた。


 そのため、花瓶は彼の目の前で割れた。


 街に響く音に騒然とする人々。


 当然だろう。一歩間違えば人が死んでいたのだから。


 しかし、青葉は自分に死が迫っていたことも、


 自分に寄せられる人々の視線も意に介さず、


 表情を変化させることなく、その場から去っていった。




 彼は歩き続ける。普通ならば、死んでいたはずだったが。


 ???「・・・さいよ。」


 彼の後ろから、声が発せられた。


 だが彼は振り返らない。自分が呼ばれていると気づかないから。


 ???「ちょっと・・・なさいよ!」


 が、またしても声がした。


 もしかしたら、俺が呼ばれているのか?と青葉は思った。


 その時、今までで一番大きな声が聞こえた。


 ???「待ちなさいってば!!」


 青葉は振り返る。


 そこには---1人の少女がいた。


 記憶の中のどこにもいない、見知らぬ少女。


 少女は彼の顔を見ると叫んだ。


 少女「何で、あんた死なないのよ!!!」




 これが、少年である青葉リョウともう1人の主人公であるこの少女との

 最初の出会いだった。


感想お待ちしています。

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