ep12 親友
どうも、YUKIです。
世間はGWで楽しそうですねー・・・はぁorz
結局まだどこにも遊びに行ってないわけですが・・・。
嗚呼、服買いに行きたい・・・。
青葉「生神・・・!?」
青葉は驚いて声をあげた。
綾川は驚愕し、声も出せないようだった。
橘「ええ・・・。あなたは青葉リョウさん。そしてそちらの方は綾川唯さんですね。」
青葉はさらに仰天した。この少女は自分たちの名前を知っている。
青葉「どこかで会ったことがあるのか?俺達と。」
橘「いいえ。この数日間あなたたちのことを観察していました。」
青葉「この数日間観察していた?気配なんか全く感じられなかったのに・・・。」
橘「ええ、そうする必要がありましたから。
でも今はおふたりと話をしたかったので。」
綾川「・・・わざと私達に気配を感じさせたってことかしら?」
ようやく綾川が口を開いた。
橘「ええ、その通りです・・・。青葉さん、あなたに頼みがあります。」
橘は再び青葉をまっすぐに見つめた。
青葉「・・・内容によるな。それにこっちも訊きたいことがある。
岡崎の生神と言ったよな?いったいあいつとはどういう関係だ?」
橘「そのことを含めて私の頼みをお話します。話をきいてくれませんか?」
青葉「・・・分かった。俺の家に行こう。ついてきてくれ。」
青葉の家に着いた青葉と綾川は、早速橘の話を聞くことにした。
青葉「じゃあ、話してくれ。岡崎との関係について。頼みの内容についてもだ。」
橘「・・・私とあかりちゃんは小学校のときの同級生でした。
2年生のとき転校してきた私は、ちゃんと友達が出来るかどうか不安でした。
そのとき、私の隣の席の女の子があかりちゃんだったんです。
あかりちゃんは遠いところからやってきた私にとても優しくしてくれました。
もしかしたら私がお菓子を好きだったからかもしれません。
あかりちゃんはお菓子が大好きでしたから。
家に遊びに行ったり公園に遊びに行ったり・・・。
あかりちゃんは学校のことを色々私に教えてくれました。
給食のあげパンが美味しいこと。
担任の先生はとても腕相撲が強いこと。
運動会のときの6年生はとっても迫力があること。
私はその代わりにあかりちゃんに勉強を教えてあげました。
そうやって私達は一緒にいました。
とても幸せでした。ずっとこの幸せが続くと思ってました。
・・・けれど、そんなことはありませんでした。」
橘は悲しそうな顔で話を続けた。
橘「私が転校してきた理由は・・・私の病気が原因でした。
癌だったんです。私がもともと住んでいた地域の病院ではもう打つ手が無く、
もっと大きな病院に通うために転校したんです。
だけど、その病院でも癌を除去することは出来ませんでした。
私が癌であることは学校の先生には黙っててもらいました。
私が癌であることを知ったみんなが、
どんな反応をするのか見たくなかったから・・・。
だけど痛み止めの薬を飲むことになって、
私の髪の毛は副作用の影響で抜けていきました。
いよいよ隠し通せなくなったのです。
学校の先生はクラスのみんなに打ち明けました。
私が癌であること。私の髪の毛は痛み止めの薬のせいで抜けていってること。
だから教室の中でも帽子を被っていること。
私が病気であることを知ったあかりちゃんは、
より一層私に優しく接してくれました。
けれど、みんながみんなそういうわけではなかったんです。
私のことをからかう子もいました。
教室の中で私の帽子を取り、笑ってる子。
それを見てみぬ振りする子。
そんな中であかねちゃんはずっと私の傍にいてくれました。
私をからかう子を本気で怒ってくれたりもしました。
あかりちゃんは、こんな私のことを親友だと言ってくれました。
私は・・・私はそんなあかりちゃんに心配をかけたくなくて
学校に行き続けました。」
見ると、橘の目には涙が浮かんでいた。
当時のことを思い出しているのだろう。
その姿に胸がずきりと痛んだ。
橘「・・・だけど、病状が悪化して・・・とうとう私は寝たきりになりました。
あかりちゃんは何度もお見舞いに来てくれました。
ずっと一緒にいるよって・・・。
でも、私は段々その呼びかけにも答えられなくなっていって・・・。
そして私達が小学校5年生のとき、私はこの世を去りました。
知っていますか?人は死んだらすぐに天国や地獄に行くわけではないんです。
ただし、1つだけ例外として殺人がありますが・・・。
四十九日って言葉がありますよね?あれは本当なんですよ。
私も死んでから四十九日の間、この世に留まってました。
お葬式にはたくさんの人が来てくれました。
私をからかっていた子も泣いて私に謝っていました。
そんな中で一番泣いてくれたのは・・・やっぱりあかりちゃんでした。
多分両親と同じくらい泣いていたと思います。
ずっと、ずっと・・・。一緒にいてあげられなくてごめんねと叫びながら。
私も叫んでいました。
私は幸せだったよって。だから、謝らないでって。
だけど、私の声はあかりちゃんに届かなくて・・・。
私もたった1人で泣いていました。
そうして、日々は進んでいって・・・
あかりちゃんにも徐々に笑顔が戻ってきました。
私は安心しました。
あかりちゃんには私のことは忘れて、幸せになってほしかったから。
でもあかりちゃんの心の傷は・・・私の想像よりも遥かに大きいものでした。」
青葉と綾川はただひたすらに話を聞き続けた。
目の前の少女が絞り出す声を、決して聞き漏らすことが無いように-------
感想等お待ちしております。




