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不死身少年と死神少女  作者: YUKI
罪悪感と生神少女
10/32

ep9 街中での出来事

どうも、YUKIです。

今回の話でこの小説で始めてのアクションシーンが描かれています・・・が、

非常に難しい・・・。

再び文才の無さを露呈してしまった気がしますorz



 「誰か!その男を捕まえて!!」


 街中に女性の声が響いた。


 声がした方角に青葉と岡崎が振り返った。


 そこにいたのは黒い服に身を包み、白いマスクを着けた男。


 手にしているのはブランド物の鞄。


 いかにも、という状況だった。


 十中八九この男はひったくりだろう。


 先ほどの声はこの鞄の持ち主のものということも想像できた。


 青葉にとっての難問は女性を助けるか否か、ということだった。


 足止めすることは可能だろう。


 その隙に誰かが協力してくれれば捕まえる事もできるかもしれない。


 だが・・・ここには岡崎がいる。


 もしここで俺がこのひったくりを取り押さえれば岡崎はそのことを学校側に言うだろう。


 そうすれば、自分が余計な注目を浴びるのは明白だ。


 何としてもそれだけは避けたかった。


 どうしようかと青葉が思案しているとき、思わぬ事態が起きた。


 岡崎「青っち、これ持ってて!」


 青葉「え?」


 岡崎は買った道具を青葉に預けて、ひったくりに向かって走っていった。


 青葉「・・・!待て、岡崎!!」


 岡崎が何をしようとしているのか察した青葉は彼女に制止の声を掛けた。


 しかし、岡崎は止まらなかった。


 岡崎「鞄を返しなさい!」


 岡崎はひったくりに向かって思いっきり体当たりした。


 不意を突かれたひったくりはまともに体当たりを食らったことで地面に倒れた。


 岡崎「今のうちに鞄を・・・!」


 そのときだった。


 先ほど倒れたひったくりが岡崎の手を掴み喉元にナイフを突きつけたのだ。


 悲鳴が上がる街中。追いついた青葉はその光景に愕然とした。


 青葉「岡崎!」


 男「動くな!これ以上近寄ったら刺すぞ!」


 最悪の状況になった。


 ドラマのような光景。だが目の前に広がっているのは紛れも無い現実だ。


 どうする?迂闊に動けば岡崎が危ない。


 だが何もしなければ事態は解決することはない。


 それどころか興奮したひったくりが岡崎を刺すということも充分考えられた。


 岡崎は怯えた表情をしていた。


 ずきり、とまた頭が痛んだ。


 先ほどと同じ鈍い痛み。


 無性に恐くなった。岡崎が本当に死んでしまいそうで。


 自分が助けるしかない。青葉はそう思った。一か八か。


 青葉「本当に殺す気か?」


 男「ああ、近づいてきたら刺す。」


 青葉「・・・お前に殺人はできないな。」


 男「なんだと?」


 青葉「気づかないか?自分がさっきから”殺す”じゃなくて”刺す”って


     言葉を使っていることに。」


 男「!!」


 青葉「お前は臆病者だよ。わかったら彼女を離せ。」


 男「勝手なこと・・・言ってんじゃねえよ!!」


 ひったくりは大きくナイフを振り上げた。


 青葉はその隙を見逃さなかった。


 全力でひったくりのもとに走る。


 虚を突かれたひったくりが岡崎を放り出し、今度は青葉に狙いを定める。


 近づく2人の距離。


 ナイフが振り下ろされる直前、青葉は動きを止めた。


 男「なっ・・・!」


 フェイントに引っかかったひったくりに青葉は蹴りを入れる。


 まともに蹴りを食らったひったくりは倒れた拍子に頭を強打し気絶した。


 ・・・街中に歓声が上がった。拍手をするものさえいた。


 青葉は不意に誰かに抱きしめられた。


 見ると、涙で顔をくしゃくしゃにさせた岡崎だった。


 岡崎「こ、恐かったよ~。」


 青葉に抱きつきわんわん泣く岡崎。


 さらに歓声をあげる人々。


 混乱と恥ずかしさから青葉は俯き、動けなかった。







 だから青葉は気がつかなかった。


 2人のことをじっと見つめる視線に・・・


感想等お待ちしております。

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