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7/10

『とある生徒会と現代魔術っ!?』――その7――



さてさて。

まだまだ続く荻高生徒会と光学でのコラボ企画。



前回の続きになります今回は。


いよいよあの胡散極まりない荻高旧校舎にあの"メンツ"が侵入しますっ(笑)


果たして圭輝筆頭にどうなってしまうのやら?



そんな訳でっ!


『これが俺らの生徒会!!〜青春と言う名の悪ふざけ〜』

『光学の超高密度収縮粒子砲戦記』


始まり始まりっ!

 



 鬱蒼とした木々に遮られ8月下旬とはとても思えない冷気が漂う中。ポツリ――。と朽ち果てた遺蹟のような佇まいを除かせる。



 ――ここは荻野原高等学校。その特別課校舎の一番奥。そこに建つ廃墟。荻野原高等学校"旧校舎"がある。


 物語は。この旧校舎から始まる。




    ◇◆




「らぁぁっ!ったく。ほんま邪魔だっつの!」


 パキパキと旧校舎の周りに生い茂る雑草を強引に掴み取り。力任せに豪快に凪ぎ払う人物達の姿が浮かぶ。



 その人物の1人紫苑は一通りの雑草をむしり取り。 突然視界に映るある場所を見つめ口元を引きつらせ嘲笑うのであるが?



「ほぅ〜?職員室前やな。ほらぁぁっ!ここまで来て腰砕けかぁ?圭輝も早く着いて来いやっ。」



「いいっ!?ちと待て待てまてったら。紫苑。まさかここから入るつもりか?」


 背後からガサリ…。と必死に追って来た人物事。圭輝は。

 目の前でふふんっ!と。スレンダーな腰に片手をあてがい誇らしげに『当然やっ!』と鼻を鳴らす強気な彼女にやれやれと両肩を落としため息をつく。



 完全に主導権を握られ生徒会会長である彼の威厳はどこへやらなのだ。



 そして。荻高旧校舎の一階。職員室付近の窓から侵入する圭輝と紫苑。



 既に窓という窓は全て無く。机やその他の器材やらが錯乱する中をゆっくりとした足取りで進のだ。


「おいい〜wしぃ〜お〜んちゃ〜ん。ヤバイって。いくら何でも土足で入るのは…。」



「ああんっ?妙な声出すなよなぁ〜。せなあんたは会長の前に男やろっ!しかも。こんな場所上履きも無しで靴下で上がれば足切るで。」



 ガチャン!と何かしらが砕ける。

 紫苑は足元に散乱するガラス片を豪快に踏み砕きながらズカズカと突き進む。 正に男勝り極まりないのだが。



 その彼女の後ろからビクつきながら後から着いて行く圭輝。普通その逆なのは当たり前なのだが…。



「(まったく…。いくら取り壊し予定の建物でも管理人とかひょっとしたら居ないとも限らんしな――もしうかつに鉢合わせでもしたら……!?おいっ?」



 突如何処からともなく突風がこのしつぜんとする一室に流れ来るのか。



 時折風に混じる妙な音源を拾う。とても哀しげな悲痛の叫びにもにた嫌な感覚に背筋を強ばらせながら――。



 その音源に混じりながらバサバサと。

 そう。ここ職員室の壁に張り巡らされた何処で見た事のあるプリントが周りを賑やかに騒ぎ立てるのである!



 その中の足元に舞う一枚のプリントを拾う。



「なんじこりゃ?わけわからんのが。」



 紫苑はガチャリと机上にある灰皿やその他を落としながら手をつき。

 圭輝が両手に持つプリントを覗き込む



「ったく。圭輝。何遊びほうけてんのや?っつーか。なんや―den som detta laser(これを読む者よ)denna kyrka heter Runsten(この教会の名はルーンステーである。」



「うおっ!紫苑。まさかこれっ。読めるんか?」



「っつーか。外人のマリオンとちゃうから所々わからんさかいな。でもラテン語も英語のルーツやし。大体は…。kyrkoherden(放師たる者)det―kunna…(このことを知り)…。あかん。ほんまオカルトや。」



 紫苑は広げたプリントをクシャリと丸め投げ捨てる。そしてやれやれと頭をかかえながら長い黒髪を流し。職員室を後にするのだ。 


 その様子を眺める圭輝も慌てるようにガチャガチャと床に散らばるゴミを蹴散らしながら彼女の後を追いかける。



 先程見た不可解なプリント――そして。

 圭輝は。ここに来る数時間前に同じ物を見たような。そんな不可解な違和感に片眉をしかめる。

 真面目そうな自慢のメガネを掛けなおし、考え込む。


 そしてふとマリオンと奈々海が同じく不可解プリントを眺めながら話し込んでいた事に気付くのである。


「そうだっ!あれも。そしてこのプリントも。あいつ。マリオンが言ってた『Absaln(アプサ?)』ありぃぃっ?」



「きゃっ!!」



 様々な思考を巡らしたどり着いた事に気付く事数秒後。

 そんな最中、突然目の前で立ち止まる紫苑の背中に追突してしまう。

 その勢いで二人してその場で横転してしまうのだ。


「あたた…。頭打ったし…。あんたは何処に目玉(めんたま)ひっつけとんのやっ!」



「いっ!?そっ…そっちこそ。突然止まるからっ。」


 周り煮立ちこめる埃の中渋々と片手で頭を押さえ、むくりと起き上がる。

 更にじと目で睨み付ける紫苑。

 なにやら言いたげな表情の圭輝から視線をそらす。そして再び先程見ていた場所。

 遥か彼方まで続く長い廊下のその向こうを大きな黒い両瞳を細めながら眺める。


「そうやっ!なぁ圭輝。あれな?一体あのフワフワした妙なのって!?あれもマリオンが言ってた"オカルトちゃう"か?」



 一体"ナニ"を見かけたのか。腰まで伸びた黒髪をかきあげる。

 そして先程前に横転時に制服に付着した埃りを器用にはたきながら立ち上がる。

 真後ろに居る筈の圭輝に一言告げようとするのだが。


「んなっ!神隠しっ。圭輝っ。何処へ消えたんやっ。」



 一瞬思考が停止!遥か先にふわりと浮かぶ妙なナニカ。そして突如視界から忽然と姿を消した仲間を必死に目を泳がせ探す紫苑。

 頭を必死に働かせる。冷静に考えれば考えれる程気が動転する。



「なっ!?ほぅ〜。成る程な。」


 しかし彼女は気が動転する処か口元をひくりとさせ反対側を睨み付ける――  そして次の瞬間。



「てんめぇぇぇぇぇっ!一人で逃げんなゴラァァァァァァァッ!!」



 とまぁ…。いきなり視界に入った圭輝は正に陸上選手も真っ青な瞬発力で廊下の遥か彼方に逃げ去るのを辞任。

 当然ビキリ――。と頭に血が上る紫苑は罵声を最後に全速力で逃亡をはかる圭輝を刈りたてる始末(汗)



「ひっ……ひぃぃぃぃぃぃっ!マジ無理無理無理だから。さっきのあの人影っ。うっはぁぁぁぁぁぁっ!!」



「へぁ?」



「待てゴルァァァァァァァァァァァァァッ!!」



「いいいぃぃぃぃっ!?紫苑までぇぇぇぇぇぇっ!!」



 必死にふわりとした"ナニカ"から逃げる圭輝。息絶々の最中。

 ふと、先程前にその場に置いてきた紫苑の事を思い出す。

 そして後ろめたい気持ちの中を横目で振り向いたが最後。



 まるで鬼の形相と化し追い立てる紫苑。更に彼女の後方からキャッキャと楽しげに接近する"ナニカ"を辞任。



 瞬間『ぶるぅぁぁあああw』と謎の雄叫びを残し。フルスロットル!!



 ここ荻高旧校舎を舞台に。逃げる者と追う者での熱いデットヒートが開幕したのであるっ!




  ◇◆




 一方その頃。光雄を先頭に宏人と奈々海が続く。通称『流し目チーム』は。

 えらい事になりつつある一階から遥か上にある三階付近を探索していた。



 一瞬"ナニ"を感じ取ったのか。とても恐ろし〜い(注:多分幽霊よりも?)知り合いの罵声を遥か下方から聞き取る。

 瞬間ぶるる…。と身震いを隠せない宏人。



「(いや…。多分気のせいだろ。うん。俺はもうやらんぞ!さっきは"マリオン(やつ)"に殺されかけたし。死んだじっちゃんが川の向こうで楽しげに手を振るのが見えたしぃ〜。)」



 何とも。かなり精神的に参っている様子を隠せない宏人。

 その彼が佇む廊下の先に見える教室。 そこに一人の通称"ピンク頭"事アホ面で見つめる少年光雄と。

 今現在彼の足元でしゃがみこむ一番的もなメガネっ子事。奈々海が居るのである。



「どうでしょうか。何とか解けないですか?」



「うぅ〜ん。すまんっ。奈々海。俺様にもこればっかりは。」



「ほんっと。何の役にも立たない"ピンク"ですねっ。あなた。"魔術師"なんでしょ?」



 一瞬ギクリッ…。と仰け反る光雄。真下からギロリとメガネを光らず奈々海には相当苦手のようである。 無理もない。行方不明になった乃木先(のぎさき)の先輩に当たる人物を確認。


 そして荻高とは違う制服の男子生徒数名をこの教室の一番角で発見する。



 しかし別の特殊な結界が張られているようなのである。

 迂濶に素人が手を出せば何が起こるか解らないのだから。



「悪いっ。ぶっちゃけ俺も魔術をある程度極めてはいる。だけどな…。こんな深紅に輝く結界は初めてだし。駆け出しの俺よかその道のプロであるマリオンに任せるしか。」



 途方にくれる二人。その二人の足元に、ぐっすりと眠り続ける謎の生徒達。

 行方不明者の発見は成功するも再び振り出しに戻ってしまうのである。




    ◇◆




 そして当の"マリオン"はと言うと?



「キャハッ。でしょでしょ〜。それでこの魔具を上から叩いてみてっ!」



「うぇっ!?なんじこりゃ?へぇ〜え♪種も仕掛けもごぜぇませんでしたってか。あっははは何その頭っ!」



「ああぁ〜っ!んもぅ。人の頭の上にお花咲かせないでよっwwこれっ。解除すんの大変なんだよっ!」



 いや(汗)

二人して。旧校舎を目の前にしてなにをやらかしているのやら(汗)



 はたしてっ。優希他は目の前の妙な?魔術師から逃れ。旧校舎に乗り込む事は出来るのであろうか。



 しかし。旧校舎一階ではとんでもな猛獣が牙を剥き?刈りたてている事も未だ知らないのであるっ(汗)



 更に無理矢理だが。

次回へ続くっ(笑)





『後書きコーナーだよっ』


光雄「ええっと〜…コホン。とりあえずは元々の荻高生徒会の原作者である"夜琉"さん所の雑談コーナーを真似ての?」



紫苑「あかんあかんっ!ほらそこのピンク頭っ。退きいやっ。」



光雄「んなっ!?ピンく?」


圭輝「そんな訳で。こちらのコーナーから宣伝をさせてもらいますね。」



優希他「へ〜え?ここが光雄達の場所かぁ〜。すげー狭いな。しかもわけわからんのが」



マリオン「なぁ〜にがわけわからんだよっ。しかも狭いのは家の"アホ"のせいだからねっ。」



宏人「げぇっ!もう時間かぁ?」



光雄「うわ。そんな訳で。俺達とコラボしてもらってる。原作者。夜琉さん所の本編っ!みんな。見てくれよなっ。」



奈々海「そしてここからが本題です。私達"荻野原高生徒会メンバー"での"アンケート"を実施していますから。是非ともみなさまご参加の方。よろしくお願いします。」



優希他「みんな。あちらの本編で。」



マリオン「待ってるよっ!」


光雄「いや(汗)マリオン。アンタは違うだろがw」




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