『とある生徒会と現代魔術!?』――その3――
さてさて。
更に盛り上がって行きます『荻高生徒会×光学』で送る"夢のコラボ企画"っ
前回の続きになります今回は?
荻野原高保健室のベッドで目を覚ます奈々海。そんな奈々海に対し。光雄のとった行動は?
そして後半。
優希他や紫苑達と何とか打ち解けるマリオン。
そんな中血相をかえながら圭輝達は合流するのだが。そしてクライマックスに向けて物語は更に加速するっ?
そんな訳でっ!
『これが俺らの生徒会!!〜青春と言う名の悪ふざけ〜』
『光学の超高密度収縮粒子砲戦記』
始まり始まりっ!
荻野原高一般課。その一階に設置してある一般生徒用玄関の直ぐ近くに。この学校の"保健室"がある。
午後の西日が降り注ぐ保健室の一室。
物語はその保健室から始まる――。
◇◆
「(深い――。とにかく深い感情が私の脳裏に注がれる…。」
「(一体あなたは誰?
何でそんな目をするの?――…。凄く悲しい。とても深い闇…。何処まで私を連れて行くの?――。)」
未だ両足がつかない。まるで無重力の虚空に放り込まれるような感覚が支配する。
そんな浮遊感の中。奈々海はその先に見えるナニカを見る。
――凍てつくような眼差し。そこまで人をしんじられないのか。――そんな目をした人物を未だ朦朧とした意識の中。
只…。ぼんやりと見つめていた――。
――――――――
―――――
――――
あ――。
たしか…。
「こ…ここは――。」
微かに肌に触る心地よいそよ風を感じる。
その風に乗り、何処からともなく元気の良い掛け声が耳に入る。
何処かの運動部の人達だろうか…。
真夏特有の生暖かい大気が鼻を擽る…。一体自分は何処に居るのか。
背中全体から伝わる柔らかな感触を噛み締めながら両目蓋をうっすらと開く――。
「――えっ!?」
「ふぅぅ〜…。やぁっと気が付いたわねっ!何かさぁ〜。熱中症で倒れていたってあの子がここに連れて来たんだけどさぁ〜。
とにかく今日はあなたで三人目だし…。でも大事に至らなくて本当によかったわぁ〜。それにぃ――。」
「あのっ!」
突如視界に映る女性の顔が見える。
そしてゆっくりだが。段々と五感の感覚が覚醒していく中、未だに自分に話し掛けている女性をスルーする。
ふと違和感を感じつつ目線を下側に持って行く。
「(えっ?点滴…?)」
ここ保健室にある二つの程よい大きさのベットが横に並ぶ。
そこの窓側に位置する場所に今現在寝かされているようだ。
更に奈々海は唯一空いている左手を布団の中からモソリと出す。
そして手探りで自分の脇側。そして枕元を探す。
「(あっ!あったあった。)」
奈々海は。左手越しに感じる"それ"を掴む。
そして片手で折り畳まれた"それ"を器用に広げ、カチャリと両目に引っ掛ける。
そして大きな瞳を泳がせる。今現在自分がどのような状態で居るのか。
一体どんな経緯でこのような場所に運ばれてしまったか。
それ等を、ゆっくりと回りだした思考で情報整理するのである。
「(ええっと――私の左側。たしかあの白衣…。やっぱり木下舞先生だ。それと。)」
「あっ!そうだ。あの時生徒会室の外でっ!!」
「あなたはっ!!」
「――ひ?」
一体何を見たのか。自分のベットの右側。その一番奥にそわそわとした素振りのナニカを辞任。
瞬間的に勢い良く上半身を起こす。布団が豪快にめくれあがる。
更にずれ落ちるメガネを掛けなおし。ビシリと指を差す!
そして。ピンクの髪を揺らすアホ面な輩は、ビクリと両肩を怒らし妙な悲鳴を上げるのだが…。
「コラァッ!逃げるな!」
「うっげぇ…。」
突如耳に触る会話は途切れる。
同時にいきなりドスの効いた声で木下に呼び止められる。
両肩をビクつかせながら駆け足状態で立ち止まる少年。 その彼の白いカッターシャツ越しの後ろ姿が視界に映る。
「ああ〜。そうそう。君を私が居る保健室まで連れて来た子。葛城光雄君だっけか。たしか君とは――。」
「いえっ。俺様はたんなる通りすがりの――。」
「とぼけるなっ!」
「いぎっ!?ひぃ。暴力反たい?――。」
そして。再度なにかしらをどつく鈍い音がこじんまりとした保健室にこだます。
無理もない。目の前でビクつく少年。光雄が意識の無い自分をここ。保健室へ担ぎ込んで来たのだから。 怪しまれて当然だろう。
「あのぅ…。先程助けてくれたのはあなたですか?。それとあの時…。」
「んっ?俺か。多分人違いだとおもうぞ。っつ〜か…。ええっと。」
「――"嘘"つきですね。顔に書いてます!」
「――へっ?アンタぜってぇ〜俺様の事怪しい奴だと思ってるだろ。」
「当然ですよっ。それにあの時の"変な技"や。只の紙切れに変わった"変な人形"も。カルト魔法とかですか?」
何とも。たじろぎだす光雄に対し。
じと目で総て見透かされたように妙点をつく奈々海。当然間髪入れずにピンポイント質問攻めをピシャリと叩きつけられる。
淡いピンクの色彩の髪をわしゃりと左手で掻き毟りやれやれと困り果てた表情になる光雄。
先程までの鋭い眼差しの二枚目な彼とはまるで別人のようであるのだが。
「ええっと――。悪いっ!俺大事な用事思い出したわ。そんな訳で…。ダメ?かなぁ〜…。」
「逃げるんですか?そんなに聞かれては不味い事なんですか?"魔術師"さんっ!」
「うぐぅっ!?」
方眉をしかめる。更にあわわと挙動不審に陥る光雄に対し。ジロリと睨み付ける。そしてそんなオーバーアクション気味な彼を奈々海は観察する。
ヤハリ何かが違うのである。
「ほうほう。あなた達やっぱり知り合いなのかぁ〜…。ほら葛城も今井君も。その"魔術?魔法?"まさかあんた達そんなサークルの話しだったら先生と――。」
「「いえっ!違いますからっ」」
とまぁ〜いきなりの二人の会話に両腕を組ながらうんうんと頷く。
そしてその怪しげな話しに興味があるのか。首を突っ込もうとするのである。
「って!?あのなぁ〜…。メガネっ子君っ。"魔術"とか違うからね。さっきのは手品で――。」
「又嘘つきましたね。私。こう見えても"オカルト"に少し詳しいんですから!」
数秒の沈黙。奈々海は何故か目の前の光雄を訝しげに睨む。
一方光雄も又。なにかしらを否定するように睨む。 そして両者は見えない火花を散らす。お互いに一歩も引かない降着状態が続くのだが。
「(やっやっべぇ。マジやべぇよ。俺の正体バレバレじゃんかよワトソン君。じゃなかったww
しっかし生徒会もそうだがこのびっくりメガネっ子。とんだ道草をくっちまったぜ。
この場を適当に撒いてマリオンと合流。それに次の犠牲者を早く助けねぇぇといけねぇぇのによ。)」
「(しっかしマリオンもマリオンだぜ。幾ら何でも俺達だけで全部防げるかっつの。まぁ無駄に"正義感の強いアイツ"の事だ。
全部しょいこんで相当参っているのは俺様だって分かるんだけどなぁ。いや。んな無駄な事考えてるよか早くこの場をっ――。)」
そんな様々な思考が過る中。光雄は今現在ジロリと観察する奈々海。
更に両腕を組みながら自分の目の前に立ちふさがる木下に視線を送る。
そして。むぐぐとなにやら間抜けに力みだす。そしてこの危機を回避するべく一点突破を決行しようと試みた矢先…。
突如ここ荻高保健室出入口付近の扉が勢い良く音を立てる。
そしてヤハリ予想通りと言うか。両肩を激しく上下させながら入って来た圭輝と鉢合わせになる光雄。
更になにかしら気まずい雰囲気になる。
「のわぁっ!?こっ。これはこれは生徒会会長殿って?……ありっ?」
「あんっ?まさか君は。光雄か?何で。それにまさかおまえ。奈々海になにかしたんじゃないだろうな!」
「――へっ?んだから。ちち違うっつの。俺は只。"マリオン"に言われ…。こいつやみんなを。」
「"マリオン"?まったく。又々あの"留学生"と付き合ってるんか?で。どうなんだ。奈々海をこんな場所に!」
「――いや(汗)どうって言われても。」
奈々海はそんな様子の圭輝と光雄とを暫く交互に眺めるも。再びやれやれと両肩を落とす。
そして。そんな二人をなにやら軽蔑の眼差しでじと目で睨んでいたw。
◆◇
一方そんな頃。一般課の保健室とはうって変わって。特別課の二階。その遥か西側に位置するここ。
理科室前にある特別倉庫内。『オカルト部』部室では。
「そう――。人の想い――その想いを心に灯す。そして灯した心…。即ち自分の生命に語り掛け詠唱するの。」
「はぁ〜あんた正気でそんな事。まぁいいか。それが"魔術"ねぇ〜…。で?」
周りを取り囲むコンクリート打ちっぱなしの壁。こじんまりとした一室内にイチオクターブ高い少女達の声が呼応する――。
その壁の端側。薄暗い部屋に射し込む日差しに手に持つナニカを翳す。
先程前に手渡されたなにかしらの器。その半透明な材質を、目の前に見える窓。
その窓の外に見える景色を透かし、紫苑は特徴ある大きな両瞳を細め覗き込む。
ここ荻野原高理科室前に設置された倉庫内に数名の男女の姿が映る。
その窓付近に設置された使いふるした長机に片肘をつく紫苑。
「んで? さっきさぁ〜。あんたがくれた"これ"。 その"これ"と失踪した人達と何か関係あるんや?」
目の前に自分と相対するように腰を下ろす少女の容姿が気になるのか。疑いの眼差しで大きな両目を細める。特徴のある長い髪が揺れる。
その紫苑の様子を眺める。にこやかに微笑み返す水色ショートの髪を揺らす謎の少女。
「う〜ん…。ねぇ。あなたが今持ってる魔具。それを彼方のあなた方の知り合いに向けて翳してみて。それでその答えが出ると思うよっ。」
その一言を告げながらにこやかに微笑む謎の少女。艶がある紫色の長い手袋。 長机に両肘をつく。両手に小さな顎を乗せ、何かを期待している素振りを見せる。
首元から下。全身を覆う同じ色の艶のあるマントが何処からか吹く微風に揺れる。
正にこのクソ暑い中をよくもまぁ〜そんなコスプレを着れるもんだなぁ〜と…(汗)
「(うぅわ(汗)…。しっかしこいつの服装――いやいや。それにあまり突っ込むのも)」
「――んっ?」
「え!?なんやっ。…とっ…とにかく。えと。」
紫苑は突然何かを期待するような。透き通るような青い大きな瞳を細める少女から視線を反らす。
そして目を泳がせる。ここオカルト部の部室を一舐めするのである。
「(ほぅ〜?)」
薄暗い部屋の節々に山積みになっている分厚い本。かなり埃が溜まっているようだ。
そこから見える壁側の奥。本来は別の用途で設置されている棚が視界に映る。 その脇に幾つもの怪しげな道具が突き刺してある。 更に近辺にドデカイガスコンロを辞任。そこに転がる幾つかの大きな…釜戸?
「(うわちゃ〜…。あかん。鼻っから胡散臭い連中だと聞いていたやけど。こいつといい――ほんっといっちゃってるわぁ〜ww。)」
そんなマイナス思考が脳裏を支配する。紫苑は再び目線をにこやかに微笑む少女に向ける。
そして半信半疑のまま渋々と少女に言われたように手に持つ器。
それを反対側に映る優希他達に向け、勢い良く振りかざそうとするのである。
◇◆
一方。窓付近から反対側に位置する壁側。その壁に設置してある怪しげな棚がある。
そこから飛び出している使いふるした一冊の分厚い本を手に取り開く。
そして首を傾げながら優希他は中身を覗くのだが。 当然瞬間的に方眉が歪む。そしてなにやら口元がヒクリ…。と引きつる。
「(うわはぁ〜…。ふむふむ。ラテン語だな。えと、トカゲの尻尾二本。魚の目玉一つ……。なんじゃこりゃ?)」
「どうした?…。」
「(んで?なになにっ。コウモリの片羽っ!蛇の脱け殻っ!それ等を沸騰するまで煮立てるっ!!んで。最後に蛙の肝三つっ!!!そして詠唱っ!?)ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!無理無理っ。無理だからっ!」
「だからどうしたんだ?優希他っ。」
「なぁ。宏人っ。マジやべぇよ!これ。この本見て」みろよ!」
何とも…。かなり嫌な物を見てしまったのか、勢い良く開いた分厚い本を閉じる。
バフン…。と埃を撒き散らしながら背後に居るであろう宏人に一言告げようと振り向く。
――しかし?
「あれっ?ひ…。宏人っ…?」
「なぁ紫苑っ!?」
「――っ!?」
ツン――。と先程まで賑わいを見せた筈のここオカルト部。部室内が嘘のように静まり返る。
無音の空間。そしてふと気付いたら窓際に佇む一人の少女の姿が映る。
「――おい。」
「ふぅぅ〜ん?あなたの身体。不思議な体質なのかな。この人払いの術式に鑑賞し――いっ!痛いっ。いたいよっ!」
「おまえっ。紫苑と宏人を何処に隠したっ。これもおまえの仕業かっ!」
神隠し――。そんな不可解な現象に出くわした優希他。
忽然と消滅した無音の空間に佇み呆然とする優希他に不適な笑みを促す一人の謎の少女。
当然そんな胡散臭い少女にくってかかるのは当り前である。
ガタンと勢い良く音を立て椅子が倒れる。
優希他は力いっぱい謎の少女の胸ぐらを両手で掴む。
「苦しいよっ。だからこれも魔じゅ…。うぐっ――けほっ!」
「だからなんなんだよっ!おまえっ。あの失踪事件も神隠しもおまえ等の仕業かよっ。」
小さな身体を力任せに引き上げる。紫色のマントが締め付けられる。
苦しまぎれに捕まれた両手を振りほどこうと必死にもがく少女。
しかし大の男と女の力の差は歴然であり。更に顔を赤らめながら。まるで陸上げされた魚のようにばたつく少女。
「けほっ――。やめ…て。ぐる…かほっ!」
「いいから紫苑と宏人を今ここに出せよっ。」
「おい優希他。その辺にしておけ。」
「一体あんたは何をやっとるんや?盛り時か?」
突然背後から肩をたたかれる。同時に首を締めていた少女を放す。
かなり苦しかったのか額にかかる水色の髪が汗で付着する。
それを拭う前に激しく咳き込みながら両手を床につく。
そして我に帰る優希他。呆然とその少女を見下ろす中を、コホンと咳払いを促し再び自分の肩を叩く紫苑。
「なっ!?嘘だろっ?」
「まったく。あんたらしくないぞ。まぁ僕も今気付いた所なんやけどな。」
そう。紫苑達も優希他と同じ体験をしていたようなのだ。
そして。先程前に自分達の経験した不思議な出来事を紫苑はゆっくりと口を開き、たんたんと話し始める。
紫苑は先程前に目の前の少女に言われた通りに渋々と、反対側の壁際で過ごす優希他達に手に持つ半透明な器を翳す。
紫苑は。その瞬間目を疑ったように周りを見渡す。 まるで自分だけがこの世界から切り取られたように広がる無音の空間。
そして手に持つ器を勢い良く床に落とした瞬間。 何かしらの結界が解けたのか。無音の空間や世界は再び回りだす。
そして。そんな矢先に突如目の前で少女を襲い出す優希他が映り、すかさず止めに入る――。
魔法――。その魔術をエンチャントされた道具を見つめる。そして、只――只呆然とする優希他。
「けほっ!」
「あ…。あのさぁ〜。さっきはすまへんな。何か僕の友達が。あんたの事を疑っちまって。」
「って!こらっ。優希他。あんたもあやまんなさいって!」
目の前の少女に対し。勘違いとはいえ脅かしてしまった事を反省しているのか。
優希他は特徴あるセンター分けのフワリとした髪をわしゃりと掴む。
そして目の前で肩を激しく上下させながら両手をつく少女に手を差し伸べようとする。
「いや。何か俺…。」
「なぁ〜にかしこまってんだよぅっ。優希他っ!」
「いってっ!なにすんだよ宏人っ。ったく…。」
そして何かしらを言いだそうとする優希他の背中をバシリと叩く宏人。
そんな二人の様子にやれやれと両肩を落とす紫苑。
恥ずかしがりながら伸ばす優希他の手を少女は掴んだ。
「何っつーか。おまえ…。さっきは。あの…その。」
「うん。もう大丈夫だから…それに私。おまえじゃないよ。"マリオン・オヴ・シュペー"。ローマからの留学生だよ。」
優希他に引っ張り上げられながらカツン…。と紫色のブーツをならし立ち上がるマリオン。
「へぇ〜?マリオンねぇ。んじゃ俺は。」
「うんっ。知ってるよ!光雄の知り合いの…。ええっと。藤咲さんの友達。」
「乃木さん。それに真ん中の碧井さんと。月島さんだよねっ。」
マントに付着する埃をはたきながら目の前に佇む優希他達に自己紹介を始めるマリオン。
優希他達はそんな彼女の事はまったくもって知らないのだが。何故かマリオンは知ってるみたいなのである。
そして。その後お互いのわだかまりは何とか打ち解けたみたいなのだが。
そんな矢先。突如ここオカルト部の倉庫内の出入口付近の扉が勢い良く開く。
その物音と共に侵入する数名の人物達に全員が振り向く。
「何や?圭輝。あんた今さらのこのこと一体何しに来たんや?…。それに奈々海と。あのっそちらさんは?」
突然ここ倉庫室内に血相を変えて入って来る圭輝達。額に付着する汗を乱雑に拭い息が荒い。
明らかに普通ではない様子なのである。
「はぁっ……。はぁっ……。ふぅ〜…。君達は無事だったか。」
「おい。圭輝。一体どうしたんだよ。そんな必死な顔をしてさぁ〜…。」
両肩を激しく上下させる。そして何かしら安心したようにほっと胸を撫で下ろす。その様子の圭輝をスルーしつつカツン…。
と学校指定のローファの足音を響かせながら奈々海はゆっくりと優希他の前に躍り出る。そして。
「みなさん。そして優希他に宏人先輩。どうか焦らないで聞いて下さい。」
「おいおいおい。奈々海まで。一体どないしたんや?」
「ええっと――。ここ荻野原高の人達。多分先生方もですか。」
「"全員の人達の姿"が忽然と消えたんですよ!」
その瞬間。ここに居る全員の表情が凍り付いた。
そんな中ぐっと煮え切らない表情のマリオンに歩み寄る光雄。
「奴が。ついに動き出したな。マリオン。」
光雄の一言に隣に佇む優希他も何かしらを悟ったのかぎゅっと両拳を握る。そして光雄に対し頷く。
果たして優希他達荻高生徒会は。この普通ではないかつてない危機を救う事が出来るのか。
更に無理やりだが
次回へ続くっ!!
ええっと――。
もう展開的にほのぼのギャグを入れようとしたのですが。最近の私の作風なのか。結局"シリアス"的展開になってしまいました。
あの"生徒会シリーズ"の原作的にうまく行きませんね。原作者である阿 夜琉さん。本当にすみません。
そんな訳で。次回での"絡み"は?
いよいよ敵の黒幕が待ち伏せるあの荻高旧校舎に勇者?…もといっ(汗)"優希他"筆頭の正義の生徒会メンバーでのパーティーが挑みます。
"優希他"と"光雄"…。2つの物語の主役がタッグを組んだら?
次回はギャグパートで行く予定ですねっ!
そんな訳で。
次回もお楽しみにっ。