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夢のコラボ企画『とある生徒会と現代魔術っ!?』――その1――



そんなわけで。



あの今話題の面白学園物語


阿 夜琉先生が描く

『これが俺らの生徒会!!〜青春と言う名の悪ふざけ〜』

とのかつてにじファンで連載していた我が二次創作品。


『光学の超高密度収縮粒子砲戦記』

(注:あくまで原作設定無しなオリキャラ主役二人のみ)


で始まりますコラボ企画作品。



マリオン「そんな訳で。私達光学組とあの生徒会メンバーでの面白話。みんなっ。始まるよっ!」




 



 ――荻野原高等学校。特別課の最上階付近。その階段があるすぐ傍に廊下がある。

 そして廊下の突き当たりに『荻野原高等学校生徒会室』がひっそりとあるのだ――物語はその生徒会室から始まる。




   ◇◆




 世間は夏休み真っ盛りな8月下旬にさしかかる頃。 うだるような蒸し暑い日々が続くここ荻野原高校。 校舎の最上階付近。



「(ふぅ〜…。ようやく最上階に到着したわ。それにしてもこんなに暑いんですもの…。それにこんなにも階段を登るのは今日で終わりにしたいわね…。)」



 はぁ…。と一際大きな呼吸を立てながらようやく最上階までたどり着く人物。


 かなり湿度が高いのか。汗ばんだ額に付着する前髪を左手に持つハンドタオルで軽く拭う。



 一呼吸置いてから最後の一段を登りきる。右手に持つ綺麗に折り畳まれた一枚のプリントを器用に拡げて行く。

 そして拡げられたプリントとなにかしらを照らし合わせるような素振りの後。周りに目を泳がせるのである。



「(たしか――先程前に顧問の松平先生に教えられた生徒会室は……。ええっと――。)」



 カツン――。と無人の廊下に学校指定のローファの渇いた足音が響く。

 階段を登りきった最上階付近…。

 そこの踊り場から続く廊下まで赴きながら。その人物はある場所を探して行くのである。




   ◆◇




「(確か――。

あっ!この先の突き当たりにあったんだわね。

まさか私達の学校の生徒会室がこんな場所にあるなんてね…。)」



 ふと天井を仰ぎながら視界に映る生徒会室と表示された看板を見つる。

 その入り口付近のドアの前に佇む1人の浮かない表情を浮かべる人物はガラリと豪快にドアを開ける。

 そして、多人数で賑わいを見せる生徒会の一室内に足を運んで行った。



 そう…。それはここ荻高生徒会のメンバーが経験したちょっぴり不思議な一夏の思い出と共に突如現れたのだ――。




   ◇◆




「――はぁ。と言う事は君を含む仲間の1人の行方を探しだして欲しいですか。」



 先程までの賑わいは嘘のように消え去り。ここ生徒会室内に設置された端末を叩く音。その音に交じり何ともため息まじりの声がこじんまりとした一室内にこだます。



 ――人探し。しかも只の人探しではなく、三日前のある出来事以来行方知れずの人物を探しだすという。


 そんな探偵にも似た相談を持ち込む人物。

 普通ならちょっとした騒ぎ事――最悪の事態では地元県警まで巻き込みような大事件にまで発展しそうな事態に陥りかねないのだが。



 佳輝は大体の事は把握済みなのか。その普通ではない相談を軽く聞き流す。

 そして端末の先。そこにある液晶画面に目を泳がせながらナニカを探す。


 正に神隠しのように忽然と姿を眩ました人物の探索には持って来いな。そんな特定の人物を探しだす。



 そして佳輝が腰を沈める席と相対するように腰を下ろす1人の女生徒。


 乃木先(のぎさき)(かえで)と名乗る依頼主は、そんな中。たんたんと三日前に起きたある事件での話を続けるのだ。



 三日前――。ここ荻野原高校の校舎を含む敷地。その敷地内の裏側。

 雑草や雑木林が無造作に生え揃うその一番奥。

 ひっそりと建たずむ取り壊し予定の木造校舎内での探検…。



 只の出来心でその場所での肝試しを楽しむ彼女を含む数名のメンバー。

一通り校舎内を回った後に全員がその場を後にして帰る。



 しかし。帰った後にファミレスにてディナーの後に解散する。 何時もと変わらない仲間どうしでの一時を過ごす中彼女だけが1人だけ足りない事に気付くのだ。



 そして今日までの三日間。彼女の周囲を取り巻くメンバーや。そして、その居なくなった友達の両親までも…。

 まるでその彼女がよく知る友達だけがこの世から削除されたような。

 皆の記憶から。そして友達の経歴さえも掻き消されているのだ。



 ――普通じゃない出来事。警察やその他の公共施設でも扱えないような…。



 ――とても信じがたい現実に頭を悩ます彼女は。余程の事なのか。ここ荻高生徒会に依頼を持ち込み。そして健在に至るのである。




   ◆◇




「うわっ。"こいつ"って!?」



 彼女と佳輝との会話を両腕を組ながら聞き流す優希他は。

 なにやらかなり嫌な物を見付けたようなうめき声を上げる。



「(いや(汗)まさか?この根暗少女の会話聞いていて気付かなかったぜ。まさか?)」



「げっ――。」



「あん?何や?」



「いや…。ちょっ――とな。」



 一瞬だけ優希他の方眉が引きつる。特徴のあるセンター分けの髪を揺らすも。再び冷静な表情を造りだそうとする。

 その瞬間を何げに捉え。そして彼の表情を覗き込む紫苑。



 無理もない。優希他はそんな"オカルト"じみた出来事を中心に活動をしているある知り合いの人物。

 その人物が担当する部活の部長らしき人物の顔が佳輝が今現在叩く端末の液晶画面に映るのだから。



「優希他…。まさか君は彼の知り合いか?」



 そんな彼の仕草に気付いたのか。

 端末を叩く手を止めるなり真後ろの優希他に振り向き様質問を促すのであるが?


「いっ。いや…知り合いも何も……。うっがぁぁぁぁぁ!?…俺――パス。」



 とまぁ。一体何に反応したのやら…(汗)

 ビクゥ…。と一瞬肩を怒らせるも、目の前に映り込むとある人物の顔を見るなり突然謎の拒否反応を始める優希他。



「ふぅ〜ん?なんや――。久々の依頼やと思うたら、ほなめっちゃ面ろそうな事しとるやないか?」



「って…。おいっ。紫苑。あんたなぁ〜ww。」



 少し仰け反るような素振りを見せる優希他の肩をぐいっ…。と掴みながら顔をねじ込む。

 そして可愛らしい大きな両目を細めながら、優希他が見つめる視線の先…。"それ"を覗き込む。



 そのなにやらとても面白そうな"ネタ"を見付けたように。

 額にかかる特徴ある長い黒髪を手で器用にかきあげる。



「ほぅほぅ。オカルト部なぁ〜…。そうかあの"バカ面"の彼やな。」



「俺はぜったいやらんぞ。あの"バカ"にかかわるのは。」



「へぇ〜?優希他に紫苑君達もオカルト部と知り合いか?なら話は早――。」



「イヤデスッ!!」


「って?即答かよ。」



 一体何にスイッチが入ったのか。佳輝が見つめる中二人して見えない火花を散らす。その二人を交互に見る。そして既に話がややこしくなりそうな素振りで苦笑する。



「(こりゃぁ〜。又々かなりややこしい事になりそうだなぁ……だが素人の俺達よりかは。"アイツ"等に協力してもらった方が話は早いんだけどな…。)」



「ねぇねぇ…。優希他もこの人知っとるんか?」



「まぁな。っつーかここ荻野原高が始まった以来のオカルト部でしょっ。」



「オカルト部……。アイツ事態 は知ってっけど。流石にそんな妙な部は聞いてねぇぇよっ。」



「知らないと…。ふふん!」


「――なんだよ。」



「ほな僕が直々に教えたろか?」



「イイエ!ケッコウデスッ!!」



 と。嫌がる優希他を横目にクスリ…。と笑顔を見せる紫苑。



 そして紫苑は自慢気に鼻を鳴らしながらうだる優希他に対し。

 スレンダーな腰に片手をそえながらエヘンと口を開く。


「ほな。ここ荻野原高校でひっそりと活動するオカルト部…。」


「主に色々なこの学校での嫌な噂や。都市伝説等を様々な視点から科学的理由で説き明かすのやけどな。」


「科学的理由って。しかもなにかしらヤバゲな"ネタ"が…。」



「"ネタちゃうで!そんな根の葉もない噂やタブー等が只のでっち上げである事を証明するれっきとした部活なんやけどな。」



「ようは。只の便利屋みたいな感じか?」



「うぅ〜ん。便利屋とはちと違うがな…。」


 とまぁ…。たんたんと得意げに説明を促す紫苑なのであるが。

 本来そんな事件等を表向きとは裏腹に。略強引に同じく"魔術"等の胡散臭い方法で解決してきた。

 とても危険極まりない集団なのは。伏せているのであるのだが(汗)



 そして皆が液晶画面に釘付けになり見つめる。


 その人物は。噂のオカルト部を経営する部長なのか。

 "バカ"みたいな淡い色彩のピンク髪のパッとしない顔立ち。そして白いカッターシャツの上に羽織る胡散臭い魔術師的な 黒いマントらしき"ローブ"が目立つ。



 正にコスプレじみた恥ずかしい服装の少年事。

 葛城(かつらぎ)光雄(みつえ)と名乗る彼が経営する"オカルト部"



 何ともイカサマチックな怪しげな雰囲気を醸し出しているのである。




  ◇◆




 そしてあれから数十分後。荻野原高校理科室前に設置してある倉庫室。



 その何とも怪しげな一室前の入り口前に佇む複数の男女の姿があった。



「うぅわ(汗)何か俺寒気がして来たわ。」



「あっ!俺もちょっと会計での急用が――。」



「ダメやねん…。優希他も。宏人もぉ。…それに宏人あなた何時も会計の仕事してんの?」



 大の男共二人は真ん中の本来守るべき女性?をそっちのけでその怪しげな場から逃走を図ろうとする。  しかし予想通りというか。ガシリと勢い良く肩を捕まれる。



 そしてこの男女を含む三人組での一番の"ボス的"な?副会長事。碧井紫苑に睨みを効かされ一歩も動けないでいたのである。



「というか(汗)何で会長の俺まで…。」


「うぅ〜ん。そやなぁ…。宏人だけでも良かったんやけど。うん。只の気紛れやで。そう気にせんといてや。」



 なにかしら可愛らしく笑顔を溢す紫苑。その彼女の表情を見るなり両肩を落としながらヤレヤレと諦めモードになるのだが。



 そんな二人をそっちのけで宏人は目の前の倉庫室のドアが何時の間にか空いている事に気付く。



 そして一体何を見てしまったのか普段元気な彼はあわわと仰け反りながら後ずさりをする。



「ふぅぅ〜ん?あなたの羽織るフード。なにかしらの霊装だと思ったけど。」



「んなっ!?ま…。魔法使いっ?っつーかコスプ――うわっ!。」



 さらに仰け反る宏人が珍しいのか。特徴のある全身を覆う鮮やかな紫色のマントを揺らす。そしてズイッ…。と更に顔を近付ける謎の少女。 

 彼が右耳に付けてるピアスを覗き込む。



 そして彼の耳を…同じく紫色の手袋越しの手を伸ばし。触るのだが?



「あのっ。一体全体俺になにを?」



「うん。あなたが身につけてる御守りみたいのをねっ!うん――そのピアス…からかなのかな?。別の人の想いみたいのを感じるよっ。」



「あぁ――こいつか…。」


 何かしらの魔力を感じ取ったのか。彼の身につけてる物を。特徴的な淡い水色ショートの髪を揺らし物質する謎の少女。



 そんな素振りを見せる二人。優希他達もその不思議少女に気付いたらしく挙動不審に陥る。



「まっ?魔女っ子のコスプレって。」



「う〜ん…。魔女とは色々な由来があるけど…本来人に希望を与える存在なんだけどねっ。私はそんな高等な技術は――。」



「――えっ?」



「(おぃぃぃぃぃぃぃっ!紫苑っ。アイツ。あのコスプレ。何者なんだよぉぉぉぉっ!)」



「(って!?僕に降るなぁぁぁぁぁぁ!多分あれって。突っ込んでいいの?ねぇ優希他ぁ。)」



「(っつーか。こいつ…。この水色不思議少女って俺達と同じ荻野原の生徒か?)」


「(って!?あなたは一体何年荻野原高の生徒会会長やってるんのやぁ!そんなんわかっとけやボケェ!)」



「――あのっ」



「「はっ!?」」



「あなた達。私達に用事があって来たんでしょ?だったらここで立ち話もなんだから中に来ていいよっ。」



 そんな事を言いつつ謎の不思議少女は優希他を含む固まる三人に中に入れとエスコートをするのである。


 果たしてこの生徒会メンバーの運命はいかにっ!?


 そんなわけで

無理矢理だが次回へ続くっ(笑)



はい。まさかのこのような形になってしまいましたが。再びここ"なろう内"で


あの光雄とマリオンを描けるとは夢にも思ってませんでした。



この企画をわざわざこんな私に提供して頂いた。



"阿 夜琉さん"には何てお礼を言ったらいいのかですよっ(笑)



そんな訳でとりあえずは三部作まで連載する予定のこの企画話。



次回はいよいよ登場の光雄やマリオン達光学メンバーと優希他君筆頭の生徒会メンバーが絡みますっ!超がつく程絡みまくります。



そんな訳で

次回もお楽しみにっ!




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