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濃いイベントはお断り02

***


それから小1-2時間くらい経っただろうか。馬車の中で、背もたれで眠っていた私達だったが外の見張りが大声で叫んでるのをぼんやりした頭に響いてきた。



『***!!・・!』



段々覚醒してきた時、外の御者の声を聞いた。



『近くに多数居るぞ!こちらに向かって来ている!』



不穏な空気に慣れない自分だが、明らかにまずい雰囲気なのは分かる。外の声が聞こえた、”敵襲の可能性有りだ”と―



(て、敵襲ぅー・・!?)



ちら、と周りのアードルフ達を見ると彼らはもう起きていて外を警戒していた。彼は外の仲間と連絡を取り合っていた。通信道具だろうそれから声を発していた。



『探査の術は常にかけていた、今まで反応がなかったのにだ、いきなり多数現れたんだ。明らかにこちらを意識してる・・それも悪い方にだ。おそらくは・・待ち伏せされていた。』



「ああ、そう考えるのが普通だな・・連中と鉢合わせするのはどれくらいだ?出来るだけ街へ近づかせろ、辺境警備隊が来る」



『了解、スピードは向こうが上だが全力で向かってるよ。追いつかれるのに、もう少し時間がある。戦闘の準備をしておいてくれ。』



ふぅ、とアードルフはため息を吐いた。


「聞いての通りだ、皆起きているか?・・敵に襲撃される。各々準備しておいてくれ。」



自分達を見回して続けた。


「襲撃されても大丈夫な様に武力もそれなりにはある、が・・万が一の場合。とにかく皆に付いて逃げるようにしてくれ。単独行動は命を捨てるようなものだ。」



喉が”ごくり”と鳴り、渇きを覚えた。


自分が居た世界、日本には戦争は無くて命の張り詰めた緊張を味わったことは無かった。でもこちらの世界では、それがあるのだという事が分かった。


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