第一話 仲間
とりあえず登場人物紹介しとくね
白戸 リーダー的
大下 喋りやすい
拓郎 面白い
ヒラケン モテル
俺 O型
この五人組はこのあとすごい事になってしまいます・・・
どうなるのか・・・
お楽しみくださいませ
あんな事になるんなら、しなきゃよかった。君にはまだ話してなかったね。あれは俺の好奇心から始まった。
「今日どっか行かない?暇だし」
そう言ったのは、いっつも暇そうにしている、俺
「どこ行くって言ってもなあ」
喋る気力もなさそうな声で言ったのは、ヒラケン
「時間も時間だしな」
時計を見てみると、午後6時、白戸が言った。
「そうだな、でも家帰ってもやる事ねぇし」
頭がいい大下が言った。普段はおとなしく、天才の呼び名が高い大下だったが、夜になると人格が変わる。
「よし!冒険しようぜ」
子供っぽい事を言ったのは、俺
「冒険!?めんどくせぇよ」
ヒラケンがだるそうに言う
「でも、面白そうな事は確かだ、それにやる事ないんだから、いいだろ」
白戸がヒラケンを説得させた。
俺を見て白戸が、わずかだが、笑っていた。
「そうだな、じゃあ行くか」
拓郎も賛成
「ところでどこなんだ?」
一番聞かなきゃいけないところを聞いてなかったからか、みな、大下を見てそれから、俺をみた。
「俺にツイテイケバわかるよ、大丈夫、安心して・・・」
白戸は俺の顔が変わったのを気づいていた。
だが白戸は、気にしないことにした。
この時、俺の異変に気づいてれば、あんな事には、ならなかったのに・・・
時刻6:30
俺に連れてこられた一同は、楽しそうにしていた。
俺は、涙がでるのをじっと我慢した。
(俺のせいでこいつらが、死んじまうなんて・・・)
俺が連れてきたところは、山だった。
その山は、雰囲気が違う所で、人は俺等以外誰もいない。
「なんか、危ない雰囲気がただようところだね」
さっきまで、楽しそうに話してたのに、深刻そうな顔で言ったのは、大下だ。
俺は一瞬みんな、俺の事を見る目が変わった事を気づいた・・・
俺の額に汗が流れた・・・
「どうした?お前顔色悪いぞ」
意表につかれたので、俺は大声で
「いや、大丈夫だよ」
といってしまった。
「ビックリしたなあ、お前やっぱり、顔色おかしいって、なんかあったら俺等に言えよ」
ヒラケンが優しい言葉をなげかけてくれた。
俺は冷静になり
「ごめん、いきなり大声だしちゃって」
と謝罪した。
「いやいや気にする事はない」
拓郎が言った。
「そうだよ、大丈夫、俺等仲間だろ」
俺は大下の言葉にジーンとキタガ、気にしないことにした。
だが、白戸は何も言わなかった。
俺が白戸の方に視線を送ると、目が合った。
白戸は遠くを見つめるような目で、俺を見ていたが、すぐに視線をずらし、山の頂上を見た。
俺は一瞬気づかれたか・・・と思ったがそんな事は考えないで、俺がすることだけに集中した。
読者の皆様には、まだ教えてませんでしたね、こんな事になってしまった計画を・・・
あれは、俺らが遊ぶ二週間前の事だった。
俺がいつも通りパソコンをしていると、チャットで仲良くなった、友達が、俺に面白いサイトあるよといって俺に紹介してきた。
このサイトは、計画というサイトだった。
チャットしてるうちに、俺等で計画たてて、ちょっとやってみようぜ、という事になった。
その計画はものすごく残酷で、恐怖としか言えない計画だった。
俺は断れず参加する事になった。
でも、友達を殺すなんて、考えられないと言う事で、計画にかかわってるメンバーと一緒に、計画のリーダーに言ってみた、だがそのリーダーは、俺らの話などまったく聞かず、笑っていた。
「お前等裏切ったら、どこに逃げても探し出すからな・・・」
俺等の背筋が凍った・・・
もうやるしかない・・・
俺等は森林に入っていった。
そこは、樹海と呼ばれてもおかしくない所だ。
「やばいよ、ここ、樹海だよ、死体でも、あったらどうするよ」
面白半分に、ヒラケンが言った。
「そんな事あるわけないだろ」
拓郎が言った。
その直後・・・
ガサガサ・・・
音が聞こえる
「おい、今の音聞いたか?」
大下がひ汗をかきながら言った。
「ああ、聞こえた、でも、今誰も、動いてなかったよな?」
白戸がみんなに言うと
「俺は動いてないよ」
大下
「俺も動いてないよ」
拓郎
「みんなと同じ意見だ」
ヒラケン
「俺も動いてない」
白戸
もしや・・・もうキタのか・・・額に汗が出てくる、俺が関わってる計画のリーダーは、殺戮快感者だった。
やばい・・・やばい・・・やばい・・・
どんどん心臓の鼓動が早くなっていく
呼吸も荒くなってきた
「お前は?動いた?」
白戸が言う
俺の鼓動がまた早くなっていく
「動いてないよ・・・」
俺は、自然に言おうとしたのが、間違えだった、そのせいで、不自然になってしまった。
「そうか・・・とすると、誰かが居るということになるな」
白戸が冷静に言った。
俺は、俺の事を触れてない、発言にほっとした。
バタ・・・
「え!」
みんな同時に言葉を発した。
後ろを見ると、男が立っていた。
その男は、俺がもっとも、恐れる存在の一人・・・そう・・・リーダーがあらわれたのだ・・・
俺の心拍数が頂点に達した。
「よう、NO.9」
男が低い声で言った。
NO.9とは、計画者同士の愛称で俺はNO.9だった。
男は近い位置に居た、拓郎に
『死ね』
と言った。
男はいつのまにか、ナイフを持っていた。
男のナイフが空を切る
間一髪
白戸が拓郎の体にタックルをしてたのだ。
俺はそのできごとで、目を覚まし
「逃げろ」
と言った。
みんな一斉に逃げた。
男は追いかけてこない・・・
なぜだ・・・
俺は男と目が合った、男は小さな笑みをうかべていた。
俺は逃げることだけに集中し、走った・・・
振り向くと、男はんもう居なかった。
「なんださっきの男は」
ヒラケンが言う
「白戸ありがとう・・・」
泣きながら拓郎が言う
「まにあってよかった」
白戸が言う
「みんな、無事だな、よかった」
大下が言う
「それより、さっきお前、あの男になんか言われたろ、あれはどういう事なんだ」
白戸が俺の事を睨みながら、言う
俺は重い口を開いた・・・
俺は計画の事や、あの男が危ない事を言った。
すると白戸は
「そんな事だろうと思ってたよ」
冷静に白戸が言った。
「白戸勘鋭いね」
大下が言った。
「そんな事より、今するべきことを考えよう」
白戸が言う
さすがリーダーというべきか、冷静だ。
「あの男は、ナイフをこよなく愛する、そのナイフが気に入ると、すぐに人を傷つけたくなる性格なんだ。」
俺があの男の特徴をのべた。
「ナイフ使いか・・・接近戦はだめだ。」
まるで、こんな事が前にも、あったかのように、白戸は言った。
「逃げ道はあるか?」
大下が聞いた。
「逃げ道はない・・・たとえ逃げれたとしても、アイツはどこまでも、追いかけてくる。」
俺が深刻に言った。
「ここは、やはり、トラップを仕掛けるべきか・・・」
大下が案をだした。
「トラップ!?トラップって言っても、仕掛けられるのか?」
まだ、さっきの事が頭に残っているのか体が震えていた・・・
そのせいで、震えながら言った。
「俺にいい考えがある。」
みな、白戸のほうを見た。
「いい案?」
ヒラケンが、希望があると思ったのか目に生気が満ち溢れていた。
「ああ、いい案だ、でも、これは難しい、できるか・・・わからない・・・失敗したら死だ・・・。」
白戸が冷淡な瞳で言った。
「一か八かの賭けか、いいじゃないか、俺はそれに賭けるぜ。」
ヒラケンが言った。
「で、どんな案なんだ?」
大下の唾を飲む音が聞こえた・・・それほど緊張しているのか額に汗をかきながら言った。
「案はな・・・今お前等をここで殺す事だよ・・・。」
白戸がわけのわからない事を言う・・・
「どういう事だよ・・・こんな時に冗談はよせ。」
俺が半分涙めで言った。
「そうだよ、冗談はよせよ。」
ヒラケンも俺と同じ事を言った。
「さっき俺を助けてくれたじゃないか」
拓郎が泣きながら言う。
「あんなの演技に決まってるだろ、それに、もう遅い・・・お前等の後ろにいるぜ・・・あの男が・・・」
みんな一斉に後ろを見た・・・
笑っている男がいた・・・
「なんで、いるんだ・・・」
状況判断ができない俺はおどおどした口調で言った。
「お前等といて楽しかったけどよ・・・これも仕事なんだ我慢してくれ・・・」
白戸が、笑いながら言う・・・
男はポケットからナイフを取り出し・・・構えた。
白戸は笑みを浮かべながら、自分のポケットからナイフを取り出した・・・
挟み撃ちになってしまった。
白戸と男が一斉に向かってくる・・・
白戸のナイフが光のごとく飛んでくる。
もうその瞬間終わりだと思っていた・・・
だが、まだ終わってなかった。
白戸のナイフはあろう事か、俺等の方じゃなく、あの男のほうに飛んでいくのであった・・・
「隙をみせたな・・・」
白戸が挑発っぽく言う
「なんで裏切った・・・俺とお前の仲は切ってもきれない縁だったじゃないか。」
男が刺さっているナイフを抜きながら言う。
よっぽど苦しいらしく、その男は座り込んだ・・・
「え・・・一体全体どういう事・・・」
俺が言う
俺は計画にかかわっているのは俺だけかと思ってたからだ。
なぜ白戸があいつと・・・
でも今はそんな事は考えていれなかった。
「お前等今すぐ逃げるぞ。」
白戸が走る
俺も走る
ヒラケンも走り
そして大下も走った・・・
拓郎も遅れているが、なんとか追いついている。
走ること20分
「ハァハァ疲れた・・・あいつはまだ追ってないか・・・」
白戸が冷静に言う。
「追ってないと思う・・・けど、どうしたんだ、白戸、お前なんか知っているのか?」
俺が深刻に言う。
「俺はいろんなことを知っている・・・おまえがあいつと仲間だったって事も知っている・・・」
白戸が話したくなさそうに言う。
「どうゆう事・・・白戸はアイツの仲間ってことなのか?」
俺が言う
「そうだ、さっきまではな・・・でも俺はアイツのやり方にはついていけない」
白戸が考えながらいった。
「白戸もそう思ったのか・・・」
俺が共感した、みたいな言い方で言った。
「でも、アイツ死んだでしょ、だからそう悩む事ないって」
大下が、軽々言った。
「アイツは死んでない・・・あれで死ぬのなら、俺だってこんな考えてない!」
白戸が怒鳴った。
「ご・ごめん・・・そうなんだ、分かった、気をぬかないよ」
大下が小っちゃい声で言った。
これで第一話が終わりです
最初にも言いましたが・・・
この五人組はもっとひどい事になってしまいます。
次回もお楽しみに・・・