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第56話 飛竜とのコンビネーション
リナはリザベラを口笛で呼び、この飛竜とのコンビネーションによって、アクナゼウロ2世を倒そうとした。天井の穴から強引に入って来たリザベラは、リナの笑顔を見ると安心したようである。
「リザベラ、あたしに力を貸して頂戴!」
そう言うと、リザベラの背に乗りサーベルを構えた。
「そんなペットに乗ったところで何も変わらんわ。」
皇帝のその言葉が強がりに聞こえるほど、リナとリザベラは強さに満ち溢れていた。飛べる、飛べないと言うこの差は、思いの他大きいものであり、リナはリザベラを呼んだ事により、大いなる選択肢を掴む事になった。どうやって、このラストエンペラーを倒すのか?それはまだ、リナの頭には存在していなかった。
上空から様子を見ていたリナは、これだと言う攻撃方法は無かったが、リザベラの能力を活かした攻撃を絡めて行きたいと言う想いはあった。炎のブレスや、上空からの高速突撃と言ったものが、候補には上がった。そしてそこに進化を絡めたいと考えていた。




